【防災特集6】食中毒予防&食器いらず!ポリ袋でできる料理法

2021/03/30 16:25
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東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から10年。この記事では、今一度防災意識を見直すために、災害時の料理法や食器がないときのライフハックなどに関する情報を紹介しています。
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ポリ袋料理

 

東北地方を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災から10年。その後も日本各地で大きな地震があり、つい先日も東日本大震災の余震とみられる最大震度6強の地震がありました。世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っている現在、また大きな地震が襲ってきたら……。大切なわが子を守るためにも、慌てずに適切な対応を取りたいですよね。今回は、食事に関することをまとめました。

 

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食中毒をおこさないために

手洗いは必須

食中毒予防の基本は、手洗いです。流水が使える場合は、こまめにせっけんを使って手を洗いましょう(特に、トイレ後、調理前、食前)。水が使えない場合は、ウエットティッシュで汚れを拭き取り、アルコール手指用消毒液を使いましょう。指先、親指の付け根などは汚れが残りやすいので注意しましょう。

 

食事をする時に気をつけたいこと

●食べる前に色や臭いを確認して、異常がないか確認しましょう。
●賞味・消費期限や容器・包装に破損がないか注意しましょう。
●避難所で出された食事は、できるだけ早く食べましょう。長時間、常温で放置していると、食中毒のリスクが高まります。
●一度開封したものは保存せずにその場で食べましょう。どうしても食べきれないときは、思い切って捨てましょう。

 

参考:
国立健康・栄養研究所「避難生活で生じる健康問題を予防するための栄養・食生活について「2.衛生管理リーフレット」の解説資料」

 

パッククッキングをやってみよう

パッククッキングとは、ポリ袋に食材と調味料・食材を入れ、鍋に沸かしたお湯で加熱する調理方法です。災害時には、ひとつの鍋で同時に複数の料理が作れて、なおかつお湯は再利用できるというメリットがあります。直接袋から食べることで食器も使わずにすみます。味付けや柔らかさの調整もしやすいため、離乳食を作ることもできます。

 

【用意するもの】
・ポリ袋
 ☆半透明のシャカシャカしている袋(高密度ポリエチレン)
 ☆食品包装用でマチがなく、耐熱温度130度程度のもの
・深めの鍋、または電気ポット
・水

 

【調理の手順】
1.ポリ袋に材料と調味料を入れ、袋の上から揉んで混ぜ合わせます。
2.水圧を利用して、ポリ袋の空気を抜きます。
3.上のほうで口をしばり、材料を平たくします。
4.お湯を沸騰させたあと、弱火にしてポリ袋を入れます*。

*鍋の場合は、鍋底に皿やシリコン製の落とし蓋など置きましょう。袋をしっかり鍋の中に入れて、吹きこぼれ防止のため蓋はしません。ポットの場合は、一度沸騰させたあと保温の状態になったら袋を入れましょう。

 

【ご飯を炊いてみよう】
材料(1人分)
・無洗米60g(ペットボトルキャップ8杯分)
・水90ml(ペットボトルキャップ12杯分)

 

作り方
1.ポリ袋に米と水を入れて、1時間浸水させます。
2.鍋またはポット(98℃設定)に入れ、約25分加温します。
3.湯から取り出し、10分蒸らします。

 

【さばと大根の味噌煮を作ってみよう】
材料(1人分)
・さば味噌煮缶80g
・だいこん50g(中央部分なら2cmの輪切りの1/2、先端に近い部分なら3~6cmの輪切りの1/2)
・しょうが1g(ひとつまみ程度)

 

作り方
1.だいこんを1cm幅のいちょう切り、しょうがをせん切りにします。
2.ポリ袋にさばの味噌煮缶の中身とだいこんを入れ、約20分加温します。
3.湯から取り出し、しょうがをのせます。

 

参考:
兵庫県栄養士会「災害時に役立つパッククッキング」

 

食器がないときのライフハック

■ペットボトルや牛乳パック・新聞紙などを活用
ペットボトルや牛乳パックを切って、お皿の代わりにできます。食べ物を入れる前にラップを敷いておけば、洗い物が少なくてすみます。

お皿牛乳パック

▶︎左)新聞紙などで器を作り、上からビニール袋をかぶせた器 右)牛乳パックの側面を切ってスプーンに

 

ペットボトルペットボトル

▶︎左)ペットボトルを半分に切ればコップ代わりに 右)四角いペットボトルを切ってお皿代わりに

 

参考:

東京都総務局総合防災部防災管理課「東京防災」

 

手指を清潔に保つことで、食中毒以外の感染予防にもつながります。もう一度正しい手洗いの方法を確認しておきましょう。また、日頃の防災対策の一つとして、被災時の調理方法を実際に試してみるのもいいかもしれませんね。

 

 

6回に渡り、災害時に役立つ情報を紹介させていただきました。コロナ禍ということもあり、感染対策とともに、非常時の備えもしっかりして少しでも安心して過ごせると良いですね。

 

監修者

管理栄養士 越坂(平野) 美由紀

医療社団法人愛弘会 みらいウィメンズクリニック


東京家政大学 管理栄養士専攻卒業。在学時に災害栄養の研究に携わり、その後、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT:The Japan Dietetic Association-Disaster Assistance Team)のリーダー資格を取得。透析専門病院にて栄養管理業務を経験、現在は産婦人科クリニックで妊産婦や不妊の方を対象に栄養指導を行う。



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