部活中、突然生理に!
中学時代、私は剣道部に所属していました。強豪校だったこともあって練習時間が長く、稽古は常に男女混合。紺色の袴を着ける他校が多い中、私の通う学校では白袴に白胴着を着用していました。
私が中学2年生に上がったころの話です。剣道の練習中に、突然、生理になってしまいました! 最初はなんとなく下腹部に痛みを感じる程度だったのですが、次第に下着が濡れていることがはっきりとわかるように。当時はまだ生理周期が安定していなかったため、生理予定日がわからず、事前にナプキンを着用するといった対策は取っていませんでした。
練習を抜けられない!
剣道は、2人が常に向かい合っておこなうスポーツです。練習中に私が抜けてしまったら、相手も練習できなくなります。そう思うと、中抜けするのが相手に申し訳なく感じられました。
それに、私の所属していた剣道部では、練習が2〜3時間ノンストップで続くことがざらにありました。当時は、練習中に水を飲むことも許されず、トイレ休憩も設けられていないなど、顧問の先生がとても厳しかったのです。そのため、行きたいときは意を決して、自分から厳しい顧問に「どうしてもトイレに行きたいです」と言い出さなければなりません。
結局、「練習を抜けると相手に申し訳ない」「顧問に言い出す勇気がない」という理由で、私は経血漏れが気になりながらも、休憩に入るまでの2時間、我慢して練習を続けたのでした。
ようやく休憩時間に
ようやく待ちかねた休憩時間に入り、私はまず、道場に置いてある鏡で自分の姿を確認。やはり、長時間の激しい運動と、生理初日による経血多量とが重なって経血漏れを起こしており、白い袴が赤く染まっていました。
こうなったら仕方ありません。私は恥ずかしさをこらえつつ、勇気を出して顧問の男性教師に事情を説明。その後、学校の体操着に着替え、私だけ練習は中止となりました。私が急に着替え始めたので、練習をしていた周りの子たちは「どうしたんだろう」と、不思議な表情。当時、思春期だった私は、かなりバツが悪くていたたまれなかったです。
この出来事があってからは、たとえ練習中であっても周りに気をつかいすぎず、ナプキンを替えたいときは遠慮せず顧問に申し出て、トイレへ行くようになりました。加えて、自分の体は自分が気づかってあげるしかないのだとわかり、生理痛がひどいときには練習を休むなど、自分の体いたわるように。失敗談ではありますが、時には「人より自分を優先していい」のだと思える、いい機会になりました。
監修/助産師 REIKO
文/とう たまるさん
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