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「胸のバランスも良いですね」再建した乳房を見るタイミングっていつなの? #乳がん絵日記 14

「乳がん絵日記」第14話。2021年に乳がんが発覚し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。右胸にがんがあり、全摘手術をしたこほこさん。全摘手術と一緒に乳房の同時再建手術もおこないました。再建した乳房を見るタイミングとは果たしていつなのか……。

この記事の監修者
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医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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再建した乳房を見るタイミング

右胸に浸潤性小葉がんが見つかった私は、9時間にも及ぶ右胸の全摘と再建の手術を受けました。手術の翌日には、観察室から自分の病室まで歩いて戻れるくらいには回復していました。

 

術後3日目には、途中からしんどくなってしまったものの病棟の外で散歩もしました! 抗生剤の点滴も終わり、術後の経過は順調なものでした。

 

#乳がん絵日記14

 

術後の3日間は、手術した右胸をかばって寝返りができなかったので熟睡できませんでした。不眠気味になってしまったので、眠剤をもらって寝てみると……爆睡!

 

寝返りを打って傷口が開いたらどうしようと思っていたのですが、無事に朝を迎えられました。

 

この日は日曜日で、乳腺外科の先生も形成外科の先生も違う人が様子を見に来てくれました。胸の傷は新しい皮膚がかさぶたになるのを待つ必要があるとのこと。

 

週に1回の体重測定の日だったので、ナースステーション前で体重を測ると、まさかの2kg増。術後からあまり食欲がなく、食事も残し気味だったので何でだろう? と不思議な気持ちに。まだ体がむくんでいたのでそのせいなのだろうか……。

 

前日に病棟の外まで散歩した疲れが残っていたので、この日の散歩はほどほどにしておきました。手術で自家組織を取った左脚をかばいながら歩くので、右膝と腰に痛みを感じていました。

 

でも、自分で顔を洗えるくらいの余裕ができて、顔を洗ってシートマスクをして美顔器を使ってスキンケアをしました! 今までは拭き取りの化粧水シートを使っていたのですが、やっぱり水で洗うと気持ちがよかったです。

 

持ち込んだiPadで映画を見たり雑誌やマンガを読んで過ごしていたのですが、モバイルWi-Fiの上限になってしまったので、絵を描いて寝ました。

 

 

#乳がん絵日記14

 

手術をした右胸を鏡で正面から見たのは、術後4日目。それまでは上からチラ見するだけで、膨らみがあることしかわかりませんでした。とはいえ、まだガーゼやテープが付いているので形を見たくらいで、傷を見るのはまだ先のことでした。

 

手術の翌日は心身に負担をかけたくなかったこともあり、手術衣からパジャマに着替えるときも胸からは目線をそらしていました。体を拭いたりもしなかったので、胸を見ることなく1日を終えました。

 

術後2日目の朝、執刀してくれた乳腺外科の先生が体液や血管の音、胸の傷を確認してくれました。そのとき「再建したお胸のバランスも良いですね」と言われました。そこでちょっと見てみるかと思いお昼くらいに上からちらっと胸を見ました。

 

たしかに左胸と同じくらい右胸にも膨らみがありました。その日はもう見ないでおこうと思い、胸の確認をすることはありませんでした。

 

術後3日目も上からチラ見するだけにして、4日目になって正面から右胸を見ました。胸の大きさが小さいのもあって、ほぼガーゼとテープで覆われていました。何だか自分の胸なんだけど、自分の胸じゃないような感じもする……と不思議な感覚。

 

組織を取った左太ももはバンドがぐるぐるに巻かれていたので、傷の位置も脚の形もよくわかりませんでした。

 

ー--------------

 

勇気を出して、再建した右胸を見たこほこさん。手術したときの傷口って見たいような、見たくないような、気持ちが揺れてしまいますよね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターこほこ

    2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。

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