そしてある日、つむ田さんの家の前に段ボールが置いてありました。
不審に思いながらも開けてみると、人形とお菓子のゴミに加えて、「お返しします。早く出て行ってください」という手紙が入っていました。
怖くなったつむ田さんは、マンションの管理会社何とかしてもらおうと思い、電話をかけることに。
しかし、「月末の住人会議までは動かない」との一点張りで、取り合ってもらうことはできず……。
結局段ボールは、マンションの倉庫に置いておくということになりました。
そして、倉庫に寄った帰り道、謎の手紙の犯人と遭遇してしまったのです!
犯人は、107号室に住むナナメさんでした。
ナナメさんは自分の庭に何度か女の子の人形が落ちていたのが気にくわず、「迷惑している」と主張。
しかし、つむ田さんは娘さんをベランダに出したこともなければ、家の中にある人形の数も減ってはおらず……。
そういった事実も話し、「お庭に人形を落としたのは娘じゃない」と伝えるのですが、ナナメさんに話が通じることはありませんでした。
今回のやり取りで、ナナメさんは人の意見に耳を傾けない人だということが分かると、つむ田さんは心の中で(だめだこの人……)とつぶやくのでした。
この人とは分かり合えない…そう瞬時に悟ってしまって
「女の子の人形は男の子も持っていたりしますから……。
とにかくうちの子じゃないんで。今後は管理会社にお願いします」
そう伝えると、
「言い逃れしやがって……!」
「絶対に言い逃れできない証拠を掴んでやる!
そのときは土下座させてやるからな!」
こう反論してきたのです。
(相手にしたらダメなタイプだ……)
心の中でそうに悟ったつむ田さんは、おとなしく家に帰ることに……。
家に帰ると「ママー!」と呼ばれたつむ田さん。
「どうしたの?」
駆け寄ると、娘さんはベランダのほうを指で差し、
「変な音がする」と言ってきたのです。
つむ田さんはベランダへ行き、
異変がないか確認してみることにしたのでした。
"女の子の人形がマンションの庭に落ちていた"というだけで、つむ田さんの娘さんを犯人だと決めつけているナナメさん。実際に人形を落とす瞬間を見た訳でもなければ、つむ田さんの娘さんが人形を落としたという証拠もないのに、犯人だと決めつけられるのはちょっと心外ですよね。皆さんはどう思いましたか?
<1話目からまとめて読む>:「えっ!?」ポストを開けると1枚の紙が!突然の苦情の手紙に困惑… #困った住人 1
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