今回ご紹介するのは、愛加さんのケース。大学生だった愛加さんは、デートから帰ってきたあと股から破けたコンドームの欠片が出てきてびっくり! 気づいたのが土曜日の夜だったため、日曜の朝なんとか開いている産婦人科を見つけ、「緊急避妊薬」を処方してもらったのですが吐いてしまい――。
服用後に吐いてしまったことで、緊急避妊薬の効果があったのか、不安が続いていた愛加さん。すると3日後に、出血がありました。医師からは、緊急避妊薬を飲んだことで起こる消退出血と、消退出血があれば緊急避妊薬の効果があったと思っていいと説明を受けていたため、「吐いちゃったけど、薬の効果は間に合ったんだ……」とようやくホッとできたと言います。そして、その後は、このような心配をすることなく、大学生活を送ることができたそうです。
海外では、処方箋なしで薬局で買えることも多い緊急避妊薬ですが、2022年現在の日本では、緊急避妊薬は医師による処方箋がないと、薬局で買うことはできません。まずは婦人科受診もしくはオンライン診療などで、医師による処方箋をもらうことが必要になります。処方箋なしでの緊急避妊薬の販売は議論が続いていますが、愛加さん自身は「産婦人科へのアクセスが悪い地域や、休日で産婦人科が開いていないこともあるので、処方箋なしの緊急避妊薬の販売は、自分の体を守る選択肢が増えることにつながって良いことだと思う」と考えているそうです。
なお、コンドームによる避妊は、やぶれてしまうという失敗が起こることがあります。コンドームは性感染症予防には有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/レイトン愛加
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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