今回ご紹介するのは、愛加さんのケース。大学生だった愛加さんは、デートから帰ってきたあと股から破けたコンドームの欠片が出てきてびっくり! 気づいたのが土曜日の夜だったため、日曜の朝なんとか開いている産婦人科を見つけ、「緊急避妊薬」を処方してもらったのですが――。
愛加さんは、緊急避妊薬を服用する前に、緊急避妊薬を飲んだ影響で起こる「消退出血」と、吐き気などの副作用について、医師から説明を受けました。その後、緊急避妊薬を飲み、「これできっと大丈夫」と思っていたのですが……。服用をして3時間後、吐き気に襲われた愛加さん。「せっかく飲んだのに、緊急避妊薬の効果がなくなってしまっては困る!」と、何とか耐えようとしたのですが、あまりの気持ち悪さに耐えきれず、吐いてしまったのでした。
緊急避妊薬は服用後、胃で溶けるのに1時間ほどかかると考えられているので、早ければ服用後1時間で副作用が出ます。副作用には、吐き気、むくみ、頭痛、不正出血、めまいなどいくつかあり、体質によって出る副作用が違います。もちろん副作用は必ず出るわけではなく、緊急避妊薬を服用しても特に普段と変わりなく過ごせる人もいます。人にもよりますが、症状は2~3日程度で治まると言われています。
なお、2022年現在の日本では、緊急避妊薬は医師による処方箋がないと、薬局で買うことはできません。そのため、まずは婦人科受診もしくはオンライン診療などで、医師による処方箋をもらうことが必要になります。
コンドームによる避妊は、やぶれてしまうという失敗が起こることがあります。コンドームは性感染症予防には有効と言われていますが、避妊のためには、女性が主体となって避妊できる、ピルの服用や避妊リングとも呼ばれるIUD(子宮内避妊具)の使用のほうが、男性用の避妊具よりも失敗が少なく、避妊効果が高いと言われています。
原案/レイトン愛加
作画/小出ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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