行事に関心のない私の実家
私の実家は、誕生日やクリスマスといった行事ごとにまるで関心がありませんでした。子どものころ、親に「今日は私の誕生日だよ! 」と言って自分からアピールをしたことがあったのですが、「〇歳になったね。おめでとう」という言葉だけ。誕生日ケーキを食べたり、プレゼントをもらったりすることはありませんでした。
そんな私でも正月には、おせち料理を食べた記憶があります。しかし、それは祖母の家で過ごしていたからで、実家だったらおせちを食べることはなかったのではないかな……と思っています。当時、祖母がおせちに入っている食べ物の意味を教えてくれたことを今でも覚えています。
このように、行事にあまり関心のない家庭で育った私。しかし、それを寂しいと思ったことはありませんでした。むしろ、それが普通なのだと思っていて……。
お祝いを大切にする夫の実家
そんな私が結婚して最初に驚いたのは、実家と義実家の「行事への関心度の差」です。夫の誕生日には、義家族から「おめでとう」と必ず連絡がきます。そして義両親の誕生日には、当日にプレゼントが届くよう夫がプレゼントの手配を始めるのです。
そんな夫にとっては、母の日や父の日にもお花やお酒などのお祝いの品を送ることを当たり前だと感じているようで……。
あるとき、義父の還暦祝いに、子夫婦みんなで高級なお酒を送ろうと夫に提案されました。私の実家や親戚は、還暦という節目をきちんとお祝いするという習慣がなかったため、そこでも行事への関心に差を感じてしまいました。
贈りものに対して意識の差が…
また、私たち夫婦の家には、3カ月に1回くらいのペースで義両親から大きな段ボールが届きます。中身は、品のいいお菓子やおかず、日用品など、義両親が選んでくれた食料や生活用品などがたくさん詰められているのです。
私たちは、帰省したときにおみやげを渡すくらいしかしていないのに……と申し訳ない気持ちでしたが、夫によると「ものを選ぶのが好きで送ってくれているから、お礼の連絡とおみやげを渡すだけでも喜んでくれると思う」とのこと。この言葉を聞いて、私はホッとしました。一方で、私の両親からものが送られてきたことはありません……(笑)。
私の実家のように行事にあまり関心がない家庭と、夫の実家のような家庭、どちらがよくてどちらが悪いということはないと思います。私は自分の育った家庭環境のおかげで、贅沢をせずコスパのいい生活をする術を身につけられたように思います。その点、夫は人へのプレゼントを考えたり、行事を楽しんだりすることが得意です。そんなお互いの家庭のいいところを少しずつ取り入れて、いい家庭を築いていきたいと思っています。
著者/浅野みん
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