乾燥肌は落ち着いている様子だけど…
娘は乾燥肌で、肌が粉を吹いたりかゆくなったりしやすい体質。生後まもなくから小児科で保湿剤を処方されていました。私も乾燥肌なのでかゆいのが嫌な気持ちは痛いほどわかります。
毎晩毎朝、首の下やしわの中まで入念に保湿していました。その成果か娘の肌を観察しても目に見えて乾燥している様子はなく、「十分保湿できているんだな」とほっとしていました。
ある朝、娘の布団が血だらけに!
娘が生後3カ月のある日の朝のこと、私が目を覚ますと、なんと娘の布団が血だらけに! 「けがをしたのかな」と慌てて確認すると、なぜか娘の耳たぶがぱっくり切れて、なんとも痛そうな状態だったのです。
このときは「娘の爪が引っ掛かって切れたのかな?」と思っていました。血は固まっていたものの、なかなか絆創膏を貼りづらい位置でしたし、傷が結構深かったので、念のため病院で診てもらうことにしました。
耳切れの原因は、なんと乾燥!
病院の先生は傷を確認して、「あー、これは痛そうだね。原因は乾燥。お母さん、耳も保湿しなきゃだめだよ!」とおっしゃいました。これを聞いて「え! 耳まで保湿が必要なんですか!」と驚いた私! 自分のスキンケアでも耳までは保湿しないので、耳を保湿する必要があるなんて思いもしなかったのです。
それからは反省し、耳までしっかりと保湿するようになりました。しかし娘はかゆいのか、治りかけたかさぶたをかき壊してしまうこともしばしば。何度も爪や顔を血だらけにしてしまう娘の姿に、本当に胸が痛みました。とことん保湿を続けて1週間ほど経ったころ、ようやく耳の傷は良くなったのでした。
しっかりと娘に保湿をしているつもりでしたが、耳まで保湿が必要だとは盲点でした。知っていたら娘に痛い思いをさせずに済んだのに……。娘よ、あのときはごめんね。肌の状態チェックも振り返ってみると甘かったのだと思います。赤ちゃんは自分でかゆい、痛いと訴えられない分、大人が体の隅々までしっかりチェックしなければいけないなと反省した出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 REIKO
著者:榎本まいこ
夫は転勤族で、見知らぬ土地にて甘えん坊な2歳娘を育てています。元幼稚園教諭。育児と保育の経験を活かしながら主に子育て・教育ジャンルで執筆中。趣味は古民家カフェめぐり。