右胸の全摘、再建手術を終え無事に退院したこほこさん。退院後、自宅での生活は入院中とは違い苦労する部分もありました。
しかし、徐々に自宅での生活にも慣れ、布団から起き上がるときのコツなども身につけられたそうです。
退院して自宅での生活に戻り…
私は右胸に浸潤性小葉がんができ、右胸の全摘、左太ももの組織を使った再建手術をおこないました。
それから約2週間の入院生活を経て、わが家へと帰宅しました。
入院する前、脱ぎ履きがしやすく、かかとを覆ってくれて転倒防止になる靴を探していました。
病院の売店に表面にファスナーがあって、足の甲の部分を調整できる靴が売っていたのですが、短期間しか履かないから手持ちの靴で何とかしたいと思っていました。
スリッパやサンダルはNGだったのでスニーカーにするか……と入院直前までは思っていたのですが、術後にひもを結ぶことができるのか? と気付き、手を使わず脱ぎ履きできる柔らかくて軽い皮でできたスリッポンを履くことにしました。
私は左太ももの自家組織で右胸の再建をしたので、術後すぐは左脚を持ち上げたりしゃがんだりできませんでした。なので、ひもで調整するスニーカーは脱ぎ履きに時間がかかっただろうと思います。
予想外だったのは、術後6日目まで足がむくんで靴に足が入らなかったこと。はだしでもかかとが入らず、やむを得ずかかとを踏んで靴を履きました(笑)。
靴についてはかかとを踏んでも良かったのですが、転倒防止の面ではあまり良くなかっただろうな……と思います。
術後7日目以降はむくみも引いて、かかとまでしっかりと履いて普通に歩けるようになりました。
退院して帰宅し、自宅の床に座った後立ち上がることが難しいと気付きました。左太ももに力を入れてふんばったり、正座のような角度まで曲げると左太ももの裏の傷のそばがピリピリしていました。
帰宅し、布団で寝るようになって起きてから立つことが大変でした。入院中はベッドでの生活だったので起き上がるのが大変だなんて思いませんでした…!
そこで起床したらまずは四つんばいになって力を分散させて、手術をしていない右脚を軸足として踏み出します。このとき、うっかり左脚に重心が移ると支えきれないので、右太ももに全体重を預けて片足で立ち上がります。
右胸を手術しているので、右腕に力が入らないよう左手でサポートするようにしていました。そして右脚重心の片足だけだとヨロヨロするから、壁に手をつけて壁伝いに立ち上がる。
術後15日目までの3日間は布団からの立ち上りに四苦八苦しましたが、16日目からは完全にコツをつかんで割とすんなり立ち上がることができるようになりました!
なんだか病室のベッドが恋しい〜と思った3日間でした。
退院翌日、午前中のうちにシャワーを浴びようと準備しました。術後初めてのシャワーでウキウキな気持ちでした。
傷を濡らす勇気が湧かず、ひとまず立ったままま頭だけ洗いました。それから体にもシャワーでお湯をかけて……気持ち良い〜!
右胸と左太ももを濡らさないようにしたので、かえって難しいシャワーの浴び方をしていたので、翌日からは普通に全身シャワーしました(笑)。
お風呂上がりにまさかの排水の点検業者さんが登場! 入院中に点検のお知らせが来ていたようだったのですが、夫が失念しており頭が濡れたまま点検してもらいました……。
その後、初めて右胸の傷を鏡で正面から見ました。傷の壊死したところは2cmくらい薄黒くカサカサ乾いたかさぶたのような感じになっていました。
病院と自宅の違いに戸惑いながらも何とか生活しているこほこさん。特に入院中はベッドで寝ており、帰宅後布団で寝るようになると布団から立つことが難しく感じたのだそう。戸惑う気持ち以外にも、術後、初めてシャワーを浴びて身も心もスッキリでき、さっぱりとした気持ちにもなったようです。普段通りに生活できないことって不便ですよね。
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