乳がんが判明したこほこさんは、右胸の全摘と左太ももの自家組織を使った乳房の再建手術を受けました。順調に回復し、もうすぐ退院することに。そのことをお母さんに報告すると、「もっと入院させてもらったら?」と心配されたのだそう。
無事に2週間の入院生活を終え、こほこさんは退院しました。退院後、こほこさんは病院と普段の生活で違う点があることに気付きました。
術後から12日目、ついに退院
私は右胸に浸潤性小葉がんが見つかり、右胸の全摘手術を受けました。同時に左太ももの組織を使って右胸の再建手術もおこないました。
約2週間の入院生活も終わりに近付いてきました。
入院生活最後の日の朝もさわやかな目覚めでした。いつものようにモーニングコーヒー飲みながら窓からの日の出を堪能。
8時45分ごろに形成外科の先生が病室に来て、一緒に処置室へ向かいました。左太ももからの体液の排出が減ってるから、管が出てるあたりの黒い糸を切って、管を抜いてもらいました。
すると、形成外科の先生から「退院です!」とひと言。
病室に戻ると、乳腺外科の先生たちも来てくれて傷の確認や退院の処理を進めてくれました。看護師さんが入院費の計算書を用意してくれて、入院患者用のリストバンドも取ってもらいました。
突然のことでしたが、夫に迎え頼んで部屋の片付けや荷造りして、看護助手さんと部屋の点検して10時30分ごろには退院していました。
仕事を抜けて病棟の入口で待機してくれていた夫と合流して、見送りしてくれる病棟のスタッフの方たちとお別れしました。
病棟スタッフの方は入院中とてもやさしくしてくれて、たくさんお世話になりました。外来や手術室、病棟などでたくさんの方に支えられてるなと実感する2週間でした。
退院するのでレンタルパジャマともおさらば! 2週間ぶりに普通の服を着ました。
入院中はずっとノーブラで過ごしていました。先生や看護師さんに傷をすぐ見てもらえるし、手術した胸を締め付けたくないし、浴衣タイプのレンタルパジャマは程良い厚みで手術していない左胸もノーブラとバレにくい仕様になっていました。
退院日用に用意したのは前開きのブラジャーでした。いろいろなメーカーが前開きのブラジャーを販売していて、どこのものも良さそうだったのですが伸びが良いものを選びました。
肌着も前開きのものを購入し、前開きのボタンで留めるタイプの軽いコットンワンピースを着用しました。ワンピースは荷物を減らすために入院日に着たものを同じものを着ました。
ちなみに術後1カ月くらいまでは前開きの服ばかり着ていました。前開きのブラジャーは退院後2週間くらい着用して、その後は伸びに伸びたブラトップを着るようにしました。
ブラトップのパッドが再建した右胸に食い込んでるときがあったので最初は気になっていましたが、だんだん慣れてきて今もブラトップを着ています。
退院の日は、夫が仕事を抜けて車で迎えに来てくれました。
おしりを座席に着けて、左太ももの裏面が座席の端にある膨らみに当たると少し痛かったです。
左太ももの傷は内ももにあるので傷自体は痛くないのですが、左太ももの傷周辺の皮膚が張ってて、触っても感覚がないのに座席に当たると若干痛いという謎な感じでした……。
車を降りるときも左脚から外に出すので、左太ももの裏側に体重が乗らないように腰を浮かして降りるようにしました。
そしてひさびさに家に帰ってソファに座ってくつろいでると、なんだか左の腰が痛くなってきた……。
病室ではずっとベッドの角度を調整して足を上げて座ってたから問題なかったのですが、足を降ろして座ったら膝下の重みを腰が支えきれていないような感じがしました。ソファに座るのは諦めて、床にクッション置いてもたれかかると快適に座れました。
退院して帰宅して、なんやかんやしてなにげなく冷蔵庫で冷やした水を飲みました。その水が喉から食道を通過するとき、全摘した右胸全体がヒヤァ〜と冷たいものが通過している感覚がありました!
試しに椅子にもたれて水を飲んでみたら、胸の近くではなく背中側を水が通過するのかあまり冷たさは感じませんでした。
入院中も冷たい水を飲んでいたのですが、まったく気付かなかったので不思議な感じでした……。
術後12日目に無事退院し、家へと帰宅したこほこさん。退院時は病棟のスタッフさんたちがお見送りをしてくれたのだそう。入院中はベッドの上で生活していたので、ソファや車の座席に座ったとき体に痛みを感じることがあったそうです。家ではクッションを背にして床に座るのが一番ラクな姿勢だったのだとか。ひさびさに家に帰るとほっとする気持ちになりますよね。
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