生理痛がつらくなり…
「学生時代まで生理痛とは無縁だったのに、こんな痛みを感じるなんて……」。生理のつらさを知った当初はそんな気持ちでした。社会人になり、慣れない環境や職場でのストレスなどが影響していたのかもしれません。学生のころに感じたものとは異なる生理の感覚に困惑することが多くなりました。
あまりにひどいときは休憩室で横にならせてもらうことも。「このまま放置していれば、仕事に支障が出るかもしれない」。そんな思いがあり、婦人科の受診も考えたのですが、まずはできることから生理痛緩和のために行動してみようと決意しました。
快適な生理期間を目指して
生理痛緩和のために私がまずおこなったのは生活習慣の改善です。主には、
(1)生理前や生理中は体が冷えること・食べ物を控える
(2)夜更かしをやめる
(3)生理前や生理中は予定を詰め込まず、家でゆっくり過ごす
という、誰でもできるシンプルなことです。でも、私は意外とこれらができていなかったのです。特に(3)の予定の調整は、周囲に合わせてしまいがちな私の性格上、友人から誘われたら生理前や生理中で体調が悪くても行ってしまうことが多く、調整はなかなか難しかったです。
しかし、意識的におこなうようにすると、次第に自分の生理期間を踏まえて予定を組むことができるようになったり、飲み会などが入ってもお酒を控えるなど調整ができるようになったりと、自分の体調と相談しながら選択することができるようになっていきました。
生理が自分を知るきっかけに
自分の行動を見直して改善することで、「自分を大事にできている感覚」を覚えた私。今までそんなこと感じたことはありませんでしたが、生理痛がひどくなったことをきっかけに「生理が自分の体の状態を教えてくれているのかも」と思うようになったのです。そして同時に、「今まで自分にやさしくできていなくてごめんね」と自分の心と体に謝罪。
今では月に一度の生理期間は、家でゆっくりできる絶好の機会で自分の体調や状況をお知らせしてくれるものだと考えられるようになりました。
生活習慣の改善によって、生理痛は少しずつ和らいでいるように感じます。これからも続くであろう生理が「つらいだけのもの」にならないように、その時々の状況に合わせて柔軟に対応していくべきだということにも気づかされました。何かをきっかけに、病院や薬に頼る日がくるかもしれません。そんなときは医師や周囲に相談をしながら、自分に合った向き合い方を模索していきたいです。そして、これからも生理を通して、自分への理解をより深めていきたいです。
著者/かやまみ
医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)
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