外見は見慣れたコンビニ
タイには、至る所に日本でもおなじみの某大手コンビニエンスストアがあります。バンコクやチェンマイの私が行った地域では、数百メートルごとにそのコンビニを見かけました。日本で行き慣れたコンビニということで親近感を持って入りましたが、店内には日本との違いがたくさんありました。
まず、安い。日本で100円くらいするお菓子が40円で買えます。300mlの水は30円です。また、日用雑貨や薬の種類が豊富で、わざわざスーパーやドラッグストアに行く必要がないほど充実しています。具体的にいうと、日本のコンビニよりも、洗剤やシャンプー、化粧品、風邪薬などの種類がとても豊富に置いてあったのです。
生理用品も堂々と陳列されている
日本のコンビニでは、生理用品を下のほうの棚にひっそりと数種類だけ置いているイメージです。そのため、なんとなく恥ずかしいものとして生理用品を隠そうとしている雰囲気を感じます。購入すると紙袋に入れてくれることからも、生理用品は隠すものという意識を感じます。
しかし、タイのコンビニの生理用品コーナーの雰囲気は真逆なのです! 効果音を付けるなら「ババーン!!」といった感じ。約1mの棚に4段ほど生理用品が並んでおり、ナプキンの種類はザッと数えて15種類ほど。タンポンも目立つところに置かれていました。
さらに、試しにナプキンを購入してみると、紙袋に入れることもなく、そのままの状態で食品と一緒に同じ袋に入れられたのです! 日本では生理用品を紙袋に入れたり、食品などと別のビニール袋に入れたりすることが多いのに、タイでは生理用品を隠す意識はまったくないようです。
ナプキンの種類
ちなみに、約15種類のナプキンのパッケージにはタイ語がずらっと並んでいますが、英語の表記もあり、なんとなく意味のわかるものもあります。パッケージにはピンク、水色、紫、黄緑など華やかな色が使われているものばかりです。
日本でよく見るメーカーの物もいくつかあり、小さく日本語も書いてありました。パッケージでは日本の国旗と共に日本製であることがアピールされており、そのアピールが現地人に効果的なのであれば、日本人として光栄だと感じました。
タイのコンビニの生理用品コーナーは堂々とした雰囲気で、日本の「生理用品は隠すもの」という文化との大きな違いを感じました。また、コンビニに置いてある生理用品の種類が豊富だったことにも、びっくりしました。日本製の物が置いてあった点は、日本人としてうれしかったです。
生理用品1つとってみても、国によって文化がまったく違うのだなと感じた体験でした。
著者/あめ
イラスト/マメ美
監修/助産師 REIKO
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