私は妊娠33週で出産し、わが子は1カ月間、NICUで入院していました。その間、直接母乳をあげることができなかったので、搾乳した母乳を毎日届けていました。そのときに助産師さんから教えてもらった、搾乳方法と保存方法などをご紹介します。
搾乳方法~手で搾る~
まずは手で搾って搾乳する方法です。乳輪の周りを少し押してから手前に引っ張るという動作を繰り返します。直接、胸を触るので、おっぱいが詰まって固くなってる箇所がすぐにわかりますよ。
デメリットは肩が凝ること。肩甲骨周りのストレッチをしたり、暖かいタオルで首から肩にかけて温めたりするとコリが軽減できます。右を搾ると左から母乳が出てきてしまったので、私は哺乳瓶の蓋でキャッチしていました。助産師さんからは「器用だね~」とちょっと笑われてしまいましたがおすすめです。
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搾乳方法~搾乳器を使う~
なかなか手でうまく搾れない場合は、搾乳器を使ってみるのもおすすめです。電動の搾乳器はとにかく楽で、たくさん母乳が搾れるので私もずいぶんと助けられました。搾乳器のレンタルもできるようです。手動の搾乳器もあり、3000円ほどで買えるものもあります。
私は深夜に搾乳するとき、手で搾る気力がなかったので、よく手動の搾乳器を使っていました。ただ、胸に母乳のかたまりが残ることがあるので、たまに手で搾って胸に硬さがないかを確かめるといいと思います。
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搾乳の保存方法
搾乳した母乳は消毒したカップなどに出し、専用の母乳パックに入れます。母乳パックには80ccや100cc、160ccなどさまざまな容量があります。
パックを開け、搾乳を入れてしっかりと口を締めたら、搾乳した日付けと時間を記入しましょう。入れ終わったら冷凍庫に保存します。正しい方法で母乳を冷凍保存すれば6カ月ほどもつといわれています。
使用するときは、水で解凍し、哺乳瓶へ移して湯煎したら完了です。母乳パックは薬局などで買うと高いので、私はネットで購入していました。
母乳で育てたいママにとって、搾乳は強い味方になります。ミルクはあまり飲まないけれど母乳なら飲むという赤ちゃんもいますよね。ママが忙しくて直接母乳をあげられないときも、方法を伝えればパパも母乳をあげられます。うちの子も解凍した母乳をおいしそうに飲んでいましたよ。(TEXT:渡瀬文葉)
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