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「お世話になったよ」ホルモン療法前にやってきた生理に思ったこと #乳がん絵日記 24

「乳がん絵日記」第24話。2021年に乳がんが発覚し闘病を続けている、こほこさんの体験を描いたマンガを紹介します。右胸の全摘、同時再建手術をおこなったこほこさん。退院後、乳がんの再発防止のためにホルモン療法を受けることになり……。

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医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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がんの手術を終え、ホルモン療法を受けることになったこほこさん。ホルモン療法では女性ホルモンであるエストロゲンを抑えるため、生理が止まってしまいます。

 

女性にとって身近な存在である生理。ホルモン療法が終わるころには閉経している可能性もあるこほこさんの元に、最後になるかもしれない生理がやって来ました。

 

これが最後の生理の予感がして

2週間の入院生活を終え、退院してから1週間がたとうとしていました。

 

手術をしたら治療は終わり、というわけではなくまだ私の闘病は続きます。

 

#乳がん絵日記24

 

術後17日目、おなかが痛いな〜と思っていたら生理が来ました。1週間後にはホルモン療法を受けることが決まったいたので、多分これが最後の生理になるだろうという予感。

 

どうやらホルモン療法で服用する薬に女性ホルモンであるエストロゲンの働きを抑える作用があるそう。エストロゲンの分泌が減ると生理が止まるそうで……薬の服用期間や年齢のことも考えると生理とはお別れなのかな? という感じでした。

 

私が初潮を迎えたのは小学6年生のときでした。ちょうど修学旅行の最中で、生理痛をジェットコースターに乗りまくることでごまかしていました(笑)。

 

どちらかというと生理が重いほうだった私は、よく保健室に行っていたし痛み止めも常備していました。

 

生理で楽しみにしていた水泳大会に出場できなかったこともあったなあ……。

 

経血漏れしてしまったこともあったし、生理とはいろいろな思い出があります。

 

最後の生理だと思うとなんだか少し寂しい気持ちになりました。

 

 

#乳がん絵日記24

 

夫の仕事が休みだった日、ひさびさに夫婦でお出かけをしました! 実は入院中、退院したら行きたいと思ったところをたくさんリストアップしていました(笑)。

 

このころは春だったのでキリシマツツジという花で有名な神社へ。キリシマツツジで赤く染まった参道を通ってお参りをしました。

 

神社には階段があったのですが、普通に上り下りできるようになっていました。つい3日前までは手術のときに組織を取った左足で踏み込むとよろけていたのに……回復力にびっくり!

 

その後は予約していたマリトッツォを食べに行きました。入院中にSNSでこのお店を見かけて、病室で頬張るイメトレをしちゃうくらい食べたい気持ちでいっぱいだったので本当にうれしかったです!

 

退院して運動量が増えたおかげか、食欲も元に戻りつつありました。

 

#乳がん絵日記24

 

夫と出かけた翌日は、形成外科で右胸の傷を見てもらいに行きました。

 

バスに乗って病院へ向かったのですが、乗車口の段差もうまく上れたし、立っていても揺れに耐えられました。普段ならなんてことない動作もそれなりに力が必要なのだと気付きました。

 

形成外科では手術の執刀をしてくれた先生と、入院中に経過を見てくれていた先生の両方がいました。

 

右胸の傷で2cmくらい壊死しているところがあったので、退院後は毎日シャワー後に軟膏を塗っていました。

 

最初は薄黒くてカサカサしていたのですが、だんだん黒いものが取れていきました。それから壊死していた部分がへこんで白い何かが見えていました。

 

この変化が良いのか悪いのか自分ではわからなかったのですが、先生方が「ちゃんと治ってるね!」と言ってくれたのでひと安心〜!

 

左太ももにバンドを巻いていたのですが、どうやらキツく巻き過ぎていたみたいで柔らかい包帯に変えてもらいました。

 

 

#乳がん絵日記24

 

術後20日目。私は喉にちょっと違和感があることに悩んでいました。

 

というのも、手術をしていた約9時間の間、私は気管挿入をしていました。手術の直後はまったく声が出ず、ささやくようにしか話せず……。

 

カスカスではあったものの、その日のうちに声は出せるようになりました。翌日はもっと声を出しやすくなりましたが、すぐに裏返ってしまい話がしにくかったです。

 

その後は喉元を締めつけられるような不快感があったり空咳が出たりしていたので、のど飴をなめまくって過ごしました(笑)。

 

術後6日目には安定して普通の声で話ができるようになっていました。

 

術後20日目になって時々声が裏返ってしまうことがあるものの、喉は良くなってきていて違和感を覚えるけれど大きな問題はありませんでした。

 

夫が休日だった日、こほこさんはひさびさに夫婦で外出をしました。入院中、退院後にやりたいことを考えてリストアップしていたというこほこさん。神社を訪れたり、スイーツを食べたりとデートを満喫したそうです。病気になるとどうしても気が沈みがちになってしまいますが、手術や治療を頑張るために楽しみを作っておくといいかもしれませんね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターこほこ

    2021年、乳がんになり右胸を全摘。「患者さんが残した記録が誰かのためになることもあるよ」と医師から聞き、絵日記を書き始める。夫と2人暮らしの40代。仕事も趣味も人生も楽しく継続中。

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