学生のころから生理痛がひどい
私は学生のころから生理痛がひどく、生理期間中は市販の鎮痛薬が手放せないほどでした。さらに生理前には頭痛や倦怠感、ささいなことにイライラしてしまうなどのPMS(月経前症候群)の症状もあり、月の半分は生理による体調不良に悩まされていたのです。
経血の量も多く、頻繁に交換しないとナプキンから漏れることもしばしば。周りに生理痛に悩んでいる友だちもいなかったので、つらさを共感し合える存在がいないことに、少し心細さを感じていました。
「大袈裟じゃない?」そう笑う友だちにショック
大学の友だちとキャンパス内でランチをしていたときの出来事です。
その日、私は生理2日目で、頭痛・腹痛・倦怠感がMAXの状態。1限目以降授業にほとんど集中できず、合間の休憩に何度もトイレに駆け込んでは、友だちに心配をかけていました。
午前の授業が終了し、やっとランチ休憩の時間に。ゆっくり休める安堵感に、大きなため息とともにテーブルに突っ伏した私。その様子を見た友だちが、「生理痛くらいでそこまで? 大袈裟すぎじゃない?」。
馬鹿にしたように、そう言い放ったのです。彼女は生理痛がほとんどなく、以前から生理痛で苦しむ私を理解できないようでした。とは言え、直球すぎる彼女の言葉にショックを受け、私はなにも言い返すことができませんでした。
「俺は大変なことわかってるよ」
家に帰ってからも、友だちの言葉が頭から離れませんでした。もしかして、今までもずっと生理痛は大袈裟だと思われていたのかな。知らないうちに、ほかの友だちにも気をつかわせていたのかも……。そう、ひとり落ち込んでいると、彼氏から電話がかかってきました。
暗い雰囲気の私を心配してくれた彼氏に、その日の話を打ち明けると、
「その友だちは生理痛を経験していないから、よくわからないんだよ。まあ、俺もわからないけど、君が生理痛に本当に悩んでいることはわかってるよ」。
そうやさしく言ってくれました。彼の温かい言葉に、さっきまでのモヤモヤは消えて「わかってくれる人が近くにいるだけでいいや」と自然に思えたのです。
友だちのひと言は本当にショックでした。しかし、生理痛のつらさは「女性」だから「友だち」だからわかってくれると思い込み、甘えてしまっていた自分にも改めて反省したのです。生理を経験していなくても、生理痛で苦しむ私を理解し、気持ちに寄り添ってくれる彼氏の存在に改めて救われました。
著者・マンガ原案/kinkuma@
マンガ/Michika
監修/助産師 REIKO
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