「もし、子ども同士が仲直りできても、フミヤくんの親からしてみれば、我慢してもらうことになるんだと思う」「この件については、逐一、私に報告してちょうだい」と教頭先生。担任の田中先生は、この事件は最初から私の手に負えるものではなかったと、痛感し……。
小学校に行くことを決めた息子は…
フミヤの気持ちはもう前を向いている。きっと大丈夫……。
フミヤの母は自分に言い聞かせながら、フミヤを見送りました。
そして学校に行ったフミヤくんはというと……。
「えっ」
なぜか校門前に担任の先生と、傷付けてしまったお友だち・モリオくんが立っていて……。
「フミヤくん、学校に来てくれてよかった。朝の時間ちょっといいかな?」
担任の先生が教室に行く前に別の教室に来てもらうよう、フミヤに聞きます。
「はい、あの……」フミヤはそう言いながら、先生の隣でうつむくモリオくんを見て、モリオくんに話しかけようとすると……。
「フミヤ、ごめん!!」
「ずっと意地悪してごめん!! 俺、悔しくて……」
「本当にごめん!! ごめんなさい!!」
モリオくんは突然フミヤに謝ったのです。
子ども同士のトラブルが起きた後、子どもが大丈夫そうにしていても、学校に行かせるのは親として心配ですよね。 子どもが元気に帰ってきてくれるのか、帰宅までドキドキしてしまいそうですね