「ゆっくりさせてよ」夫のひと言で価値観の違いが判明！旅行に行く目的は観光？休息？

長期休暇を利用して、旅行に行くことにした私たち。せっかくの旅行なら思いきり楽しみたいという考えの私は、さまざまな観光スポットをネットで探し、夫に「どこに行こうか？」と提案。すると、夫からは「そんなにいろいろまわったら疲れるよ。せっかくの旅行なんだから、宿でゆっくりさせてよ」と言われてしまいました。

「せっかく旅行なのに、ずっと宿にいるのもつまらないよ？」と言いましたが、夫いわく「普段忙しいから、旅行のときこそゆっくり休息を取らなきゃ」とのこと。私は今まで、旅行といえばさまざまな観光地を巡るのがメインで、宿は寝るためだけのものと考えていたため、夫の意見にはとても驚きました。

結局、今回の旅行では、普段仕事で忙しい夫の「宿でゆっくり休みたい」という希望を優先。観光地巡りの時間を減らし、早めに宿にチェックインして夕食を食べ、夕方から宿でゆっくりすることに。

宿では、時間を気にせず温泉にゆっくり浸かったり部屋でお酒を飲んだりして、日常を忘れて過ごしました。また、今までの私は旅行で宿を訪れてもあまり利用しませんでしたが、今回泊まった宿ではゲームコーナーや漫画コーナーなども利用。結果、思っていた以上に、宿での時間を楽しく過ごすことができました。夫も日々の疲れを癒せたようで、とっても満足している様子。

旅行は観光地に行かないと楽しめない！と思い込んでいましたが、夫の「非日常な空間でゆっくり過ごして日々の疲れを癒したい」という考えにも、賛同できました。

今回の旅行を経て、観光地を巡るだけが旅行ではないと気付いた私。それからは、テーマパークなどアクティブに遊ぶための旅行、温泉地などでゆっくり休息するための旅行と目的を分けて、夫婦で年に2回旅行するようになりました。

夫には、過去の私の人生にはなかった、新たな旅の楽しみ方を教えてもらって、感謝しています。それぞれの旅行に良さがあり、私の中で年に2回の旅行が同じくらい楽しみになりました。

せっかく旅行するのだから、その土地の観光地や遊べる施設にたくさん行かないと損！と考えていた私にとって、旅行先でゆっくり過ごしたいという夫の意見は目からウロコでした。旅行の楽しみ方にもさまざまな意見があり、これも夫婦間での価値観の違いのひとつだなと、実感した出来事でした。

自分と意見が違うからといって、相手が間違っている！と思うのではなく、お互いに相手の意見を尊重して歩み寄っていける夫婦でありたいと思います。

著者／やん子
作画／しお