薄味で育った私と、濃い味付けで育った夫
健康志向の私の実母は、薄味を好み、私はそんな母の作った料理で育ちました。ほかの家庭よりもかなり味が薄いようで、母の妹(伯母)が母の作ったお味噌汁を飲んだときは「うすっ! お湯みたい!」と驚いていたほど……。しかし、私はその味付けに慣れているため、外食やお惣菜を食べると「味が濃いなぁ」と感じていました。
一方、義母が看護師としてバリバリ働く忙しい家庭で育った夫。大学進学を機にひとり暮らしを始め、昔からよく外食をしたりお惣菜を食べたりしていたそうです。
そんなまったく違う食習慣の私たちが、結婚して一緒に暮らし始めると……。
私の食事では物足りない夫がとった行動は…
夫は、ひとり暮らしを経験していたものの「料理は大の苦手」と自負していたため、料理は私の担当になりました。夫の健康を預かる身として、「薄味で体にいい食事をしてほしい」と思っていたのですが、ひとり暮らしをしているときから外食やお惣菜を好んでいた夫にとって、薄味なんてもってのほか!
物足りないと感じたのか、夫は私が作った夜ごはんを食べた後、インスタントラーメンを食べるようになったのです。夜ごはんを食べてインスタントラーメンで締める、そんな日が週に3、4日あるのが当たり前になっていきました。
私にとってはおかずでも、夫には…
食後にインスタントラーメンを食べられることが、食事を作っている私にとっては本当に嫌で仕方ありませんでした。しかし、自分の意見を言うのが苦手な私は、「やめてほしい」とはっきり言うことができず……。それでも、勇気を出して夫に伝えると「食事の量が少ない」と言われてしまいました。どうやら、味の好みだけでなく、食事の量についても私たちの捉え方に違いがあったようなのです。
おかずをたくさん作ったときなど、夫がインスタントラーメンを食べない日もあるのですが、「息子たちにはこの習慣を受け継いでほしくないな」と強く思っています。将来、息子たちが結婚したとき、食後にインスタントラーメンを食べることが息子の実家では当たり前だと思われるのも嫌ですし、息子の将来の妻も自分が作ったごはんの後にインスタントラーメンを食べられるのはいい気分ではないかもしれません。
自分の意見を言うのが苦手な私も、息子たちの将来を思うと「食後のインスタントラーメンをやめてほしい」と言えるようになりました。それでも、今のところ夫はこの習慣をやめる気配はありません……。息子たちのために根気よく伝え続けて、さらにおかずの量も多めにするよう意識しています。
著者/青野ミツオ
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