ある日、ソウの服を洗濯しようとしたソウのお母さんは、ポケットから“バーカ”と書かれた紙切れを見つけてしまい、動揺しながらも、本人に「いじめられてるの?」と尋ねます。
ソウは、「いじめではなく、レクトからよくちょっかいを出されている」と説明。そして、「オレ、いい加減ムカついてきたから、今度レクトにやられたら、やり返していい?」と続けます。ソウは、偶然お母さんに知られてしまったタイミングで、“やり返したい”という気持ちが生まれますが……。
息子に“友だちにやり返していいか”と尋ねられた母は…
「や、や、やり返すぅぅぅ!?」
息子から“友だちにやり返したい”という言葉を聞き、思わず大声が出てしまうお母さん。
「お父さんからも、やられたらやり返せって言われてるし」と張り切るソウを、「待って! ソウ、聞いて!」と落ち着かせます。
「嫌なことするのは、レクトくん1人?」
状況を把握しようとするお母さん。
「レクトだけ。あとはみんな仲良し」
「じゃあ先生に言おう。やり返したらソウも同じになっちゃうよ」と、ソウを諭します。
しかし、担任の先生は奥さんの出産のために3日間、不在の予定。「それでも、やり返すのは良くない」と改めて伝え、先生が戻ってくるまでは、レクトとあまり関わらないようにと、お母さんはソウに言い聞かせます。
そして、ソウを安心させようと、「担任の先生が戻ってきたら、私から先生に話す」と伝えましたが、ソウは不満げにムッとした様子で「はーい」と答えるのでした。
「やられたらやり返せ」と教えていたお父さんに対し、「やり返したらソウも同じになっちゃうからいけない」と諭すお母さん。どちらもわが子を思っての言葉ですが、やり返すことも、このまま何もせずにいることも、さらなるトラブルに繋がりかねません。
お母さんが言ったように、“トラブルが起きたら、まずは先生に相談する”というのも、選択肢として提案してあげたいところ。子ども同士のトラブルとはいえ、嫌がらせやいじめは絶対に放ってはおけない問題です。子どもが毎日、楽しく学校に通えるように親として何ができるのか、考えさせられますね。