お母さんは、ソウに「いじめられているの?」と尋ねると、ソウは「いじめではなく、レクトからよくちょっかいを出されている。他の友だちは仲が良い」と説明します。そして、「オレ、いい加減ムカついてきたから、今度レクトにやられたら、やり返していい?」とお母さんに問います。
お母さんは、「まずは先生に言おう」とソウを説得。担任の先生が奥さんの出産のため不在にしている3日間は、「レクトくんとあまり関わらないように」と言い聞かせていましたが……。
突然、肩をぶつけてきて…!?
お母さんにレクトからの嫌がらせについて、話した翌日。ソウが、教室を移動しようとすると、“ドンッ”と勢いよくレクトが肩をぶつけてきました。
「出たな……レクト」
お母さんからの「なるべく関わらないように」という言葉を思い出し、グッと我慢するソウ。
「邪魔なんだよ。チンタラ歩いてんじゃねーよ」
そんなレクトの言葉に、「今のわざとじゃない!?」と一緒にいた友だちが心配する中、ソウは冷静に「大丈夫。行こうぜ」とその場を去ろうとします。
「バーカバーカ。消えろ!!」
言い返しも、やり返しもしないソウを挑発するように、罵声を浴びせるレクト。
しかし、そんな言葉にもソウは、「無視無視……」と心の中で繰り返し、心配する友だちに「全然大丈夫」と笑顔を見せ、その場を後にするのでした。
あからさまな嫌がらせにも反応を見せないソウに対し、意地になっている様子のレクト。ひどい言葉を言われても、母親の言葉を思い出し、冷静にスルーするソウはとてもえらかったですね。嫌がらせや、「消えろ」などと友だちに言うことは絶対によくありませんが、“かまってほしい”というレクトの気持ちが見え隠れしているようで、素直に表現できないもどかしさを感じてしまいますね。