生理の終盤の経血
これは、私が18歳のときに経験したお話です。当時の私はひとり暮らしを始めたばかりで、2つのアルバイトで生計を立てていたので、とにかく節約を意識していました。
私の生理周期は規則的で、生理自体も大体毎回7日間で終了します。経血量のピークは生理2~3日目で、終盤に近付いてくると経血量は段々と減り、最終日にはナプキンにうっすら血がつく程度に。「こんなにちょっぴりしか血がついていないのに、ナプキンを消費するのはもったいないよなぁ」と、普段から思っていましたが、衛生面が気になりトイレのたびにナプキンを交換していました。
思い切って、ナプキンを節約することに
ある日、私が家計簿をつけていると、シャンプーや洗剤、ナプキンなどの生活消耗品にそれなりのお金を使っていることがわかりました。そこで、「次の生理のときは、ナプキンを節約してみよう」と思ったのです。
経血量が多い、生理1~3日目にナプキンを節約することは難しかったので、生理4日目以降に、経血があまり出ておらず、汚れがあまりついていない場合はナプキンの交換を見送り、使用するナプキンを最低限にすることに。生理終盤になると、ナプキン交換は1日に1回だけの日も。ナプキンをこまめに替えていなくても、それほど蒸れている感覚もなく「意外と大丈夫なんだな」と思っていました。
ナプキンを替えないことによって…
いつも通り生理は7日間で終了し、私の体の変化が起こったのは、生理開始から数えて8日目のことです。デリケートゾーンが痛痒く、アルバイト中も痒みが気になって仕事に集中できないほど。
すぐに婦人科を受診し、診察してもらったところ、デリケートゾーンの皮膚がかぶれているとのことで軟膏を処方してもらいました。婦人科医からは、「ナプキンが経血で汚れていなくても汗を吸収しているから、こまめに替えないとかぶれの原因になる。特に生理中は蒸れやすいし、デリケートゾーンも敏感だから気を付けて」と注意を受けてしまいました。
「ナプキンが経血で汚れていないから」と、長時間ナプキンを替えずにいたら、デリケートゾーンがかぶれて大変な思いをしました。幸い、処方された軟膏を塗り、数日で症状は改善されました。ナプキンを節約するつもりが、婦人科を受診することになったので、結局は医療費がかかり高くついてしまった私の失敗談でした。
著者/吉川みきな
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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