生理のコントロールをしたくて…
子どもができてからは、一緒に海やプールに入ることも増えました。独身のころは、海やプールに行く日に生理が重なることはありませんでしたが、頻度が上がると生理がぶつかることも増えてきたのです。
子どもが3人いるため、海やプールで全員を夫ひとりに任せるには不安がありました。そこで、旅行などのタイミングに合わせて生理を遅らせる方法を知りたくなり、レディースクリニックの扉を叩いたのです。
低用量ピルの使い方
レディースクリニックでは、生理を遅らせる方法として低用量ピルの使用をすすめられました。ただし、低用量ピルで生理のタイミングを遅らせることは100%保証できるものではないとも。
私の場合、旅行よりも生理がくるタイミングを後ろにずらしたかったので、飲み始める時期は先生と相談しながら決めることに。副作用として、吐き気を感じることがあると言われ、夜寝る前に飲むようアドバイスも。「吐き気があまりにつらいようなら、吐き気止めを処方する」と言われて、少し安心したのを覚えています。
服用初日は、寝る前に飲んだものの緊張でなかなか寝付けず、胸のあたりがムカムカするような感覚もありました。私は、「あぁ、これが副作用なのかな。この程度なら大丈夫かも」と思い、そのまま眠りにつきました。しかし……。
服用を始めたらどうなった?
翌朝起きた瞬間、猛烈な吐き気が襲いかかってきたのです。私は、子どもたちが起きてくる前に朝食を作りたかったのですが、強い吐き気に我慢できず夫に朝食準備を任せて、ずっと横になっていました。ご飯のにおいにもムカムカするほどつらかったのです。
そして、子どもたちが登園・登校したあと、朝一番でレディースクリニックに駆け込みました。医師に相談し、吐き気止めを処方してもらえほっとひと安心。2日目からは、低用量ピルと吐き気止めの両方を飲むことにしました。私の場合、吐き気止めを飲んだからといって、完全に吐き気が消えるわけではありませんでしたが、明らかに症状は軽くなっていきました。朝起きたときに、多少ムカムカする感じは続いていましたが、朝食の準備や子どもたちの支度などはなんとかできるようになりました。
低用量ピルで生理を遅らせたい場合は、生理がきてほしいタイミングの直前まで飲み続けなくてはいけません。つまり、旅行よりもあとにしたい場合は、旅行中もずっと飲み続けなくてはならないのです。
私は旅行中にもずっと吐き気があり、残念ながら「目一杯楽しむぞ!」という感じにはなりませんでした。このとき低用量ピルを飲むためにはリスクも頭に入れておかなくてはいけないんだなと感じました。一方で、私の体調とは反対に、子どもたちはとても楽しんでおり、子どもたちの笑顔が見られただけでも、吐き気に耐えた甲斐があったと思っています。
副作用というリスクがありましたが、大切な日に生理が重なる大変さを考えると、低用量ピルを服用してよかったと思います。副作用がどれくらい起こるのかは、自分で服用してみないとわからないことでした。これからも、どうしてもというときは1つの選択肢として低用量ピルを活用したいです。
著者/くすのきももこ
監修/助産師 松田玲子
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