長女の様子
普段長女はしっかり者です。物わかりもよく、幼稚園などでも優等生タイプで、発表会でも主役級に抜擢されるくらいだったので、長女に関しての大きな悩みはないと安心していました。年少のときには幼稚園に行きたくないと泣いたこともなかったのですが、私が4人目を妊娠し、長女が年中になったころから幼稚園に行きたくないと泣くようになり……。
ひどいときには靴を履かないで幼稚園まで歩いてみたり、制服を着ないで幼稚園まで行ってみたりと、今までではありえない行動が多発。家でも長女は赤ちゃん返りのような行動、きょうだいへのイジワル……など、私の長女に対する悩みは尽きませんでした。
私の気持ち
今まで本やネットなどで見て、「お姉ちゃんを気にしてあげなければならない」ということはわかっていて意識はしていたのですが、自分の手が足りないというのも本音で、長女に対してどのように対処すればいいかわかりませんでした。長女が赤ちゃん返りの行動をしているときなどに抱っこしてあげるだけで落ち着くこともあっただろうと思います。
しかし、弟妹に手がかかっていて、当時の私には物理的にも精神的にも、長女を抱っこする余裕がなく、とにかく長女に「ごめんね」の気持ちでいっぱいになりました。私自身も長女のことを弟や妹と同じくらいもっと抱っこしたいという気持ちが溢れ出して、夜、子どもたち全員が寝てから、寝ている長女に何回もハグしていました。
時間を作って抱っこしたい
長女が年長になって、末っ子が1歳になって落ち着いてきたこともあり、夫に頼んで長女と2人の時間を作るようになりました。すると今まで「抱っこして」と言ってこなかった長女が「抱っこして」と言ってきたのです。
そのとき私は涙が出そうになりました。長女は私の様子をみて自分は抱っこしてもらえないと思っていたのか、甘えてこなかったのだと実感したのです。もちろんそのときはすぐに「おいで」と言って長女を抱っこしました。
まだまだ長女は甘えたい年ごろ。長女は3人の弟妹がいることでたくさんの我慢をさせている上に抱っこまで言えなかったのだと、本当にごめんねと思いました。反省点はたくさんあるのですが、これからどのようにしていけばいいのか、長女に「大好きだよ」とどうしたら伝わるのか考えることが大切だなと思いました。これからももっと意識して長女との時間をとり、抱っこできるうちにたくさん抱っこしたいなと思います。
著者:松谷えりな/女性・主婦。2019年生まれの息子と、2016年、2018年、2020年生まれの娘たち4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
作画:ちひろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています