40代から生理の間隔に変化が…
40代に入ってからは少しずつ生理の間隔が狭くなってきました。28日周期から26日、25日周期へと周期が短くなったのです。特に体調面での変化はなかったことから、「風邪をひいていたからかな?」とか「ストレスが溜まっているのかも」と、あまり気にしないようにはしていました。
しかし周期がズレ始めて1年すると、25日どころか22~23日周期とさらに間隔が狭まったのです。私の場合、よく生理と生理の間に起こる排卵出血もあったので、常にナプキンは欠かせない状態になりました。
さすがに能天気な私も、ここまで周期が短くなると心配に。タイミングよく市から子宮頚がん検診の受診票が届いたため、検診を受けるとともにエコーで子宮や卵巣の状態をチェックしてもらいました。
がん検診の結果は問題なく、医師からは「40代に入ると周期が短くなることはありますよ。エコーで見たところ子宮もきれいなので大丈夫です」と言われ、取り合えず重病が隠れていないことにホッとしました。
生理がなかなか終わらない! 心配になり検査を受けると…
周期が短くなるのは加齢によるものと安心し、しばらく様子を見ていた私ですが、放置しておくのは少し怖い事態に陥りました。経血の量が増え、しかも一度生理が始まるとなかなか終わらなくなったのです。
経血漏れが起こりやすくなったのも厄介ですが、それ以上にめまいや立ちくらみの症状が出てきたことが心配でした。しっかり睡眠をとっても疲れが取れず、ずっと倦怠感が続いています。明らかに体の中で何か異常が起こっていると不安を感じ、再び婦人科を受診しました。
医師に症状を話したあとはエコーを使っての診察、子宮体がん検査、採血がおこなわれました。エコーで見る限りは問題なしと言われましたが、初めて受ける子宮体がん検査はドキドキです。検査結果が判明するのは後日で、この段階ではまだ不正出血の原因はわかっていませんでしたが、出血を止めるために止血剤を処方してもらいました。
帰宅してからも「子宮体がんだったらどうしよう」と不安でいっぱいでしたが、止血剤を服用すると翌日にはピタッと出血が止まりました。
検査を受けてから10日後、検査結果を聞きに行くと子宮体がんではありませんでした。ただ軽度の貧血になっており、ホルモン数値も閉経に近づいていることが判明。
つまり貧血になるほどの不正出血は、更年期に起こるホルモンバランスの乱れが原因だったのです。まさか更年期の症状とは思いもよらず、「少し早すぎるんじゃない?」と焦りましたが、40代半ばになるとそう珍しいことでもないようです。止血剤によって出血は止まっていましたが、貧血症状が見られたため鉄剤が出されました。
鉄剤に頼らず貧血予防
閉経に近づきつつも、まだ完全に閉経したわけではありません。過多月経になる可能性は十分にあると言われました。ちなみに貧血は処方された鉄剤によって改善できましたが、服用している間はあまり調子が良くありませんでした。吐き気や下痢などの症状があり、私は鉄剤との相性が良くなさそうです。そこで再び過多月経になっても貧血にならないよう、普段の食事を見直そうと考えました。
実は中年になってから太りやすく、肉や魚、乳製品などの食材は控えていました。しかし血を作るという意味では欠かせない食材です。ダイエットは運動で頑張ると決め、毎日の献立に積極的に取り入れるようにしました。
また小松菜やほうれん草など緑の野菜、レバー類はあまり好きではなかったですが、おいしく食べられるレシピを探し続けた結果、少しずつ苦手意識をなくすことができました。食事に気をつかうようになって1年、血液検査をしていないのでどこまで貧血が良くなっているかはわかりません。ただ鉄分以外にも体に必要な栄養素が摂取できているのか、体調が良くなったように感じられます。
いつになったら出血は止まるのだろうと不安になっていたので、更年期による女性ホルモンの乱れという原因がはっきりわかってよかったです。しかし更年期になると、貧血以外にもさまざまな症状が出てくると予想されます。どのような症状が出ようとも、まずは体力がなければ勝てません。バランスのよい食事や運動、質の高い睡眠をとって体を万全に整えていきたいと思ってます。
著者/安田みち
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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