ダイエットを始めて…
私が初めてダイエットを意識したのは、高校2年生のときでした。もともと痩せてはいませんでしたが、運動部でばりばり体を動かしていたこともあり、がっしり体型でした。150cmで50kgくらいだったと思います。
最初は夕ごはんの炭水化物を控える程度でしたが、体重が減るのがうれしく、徐々に炭水化物をとらなくなりました。そんな生活を3カ月ほど続けると体重は41kgに。
こなくなった生理
このころ、気づけば生理がこなくなっていました。しかし私は体重が減ったことがうれしかったことと毎月の生理がこなくてラクだと安易に考え、特に受診などはせず、放置してしまっていたのです。
その後も食事は相変わらず”炭水化物抜き”を継続し、体重も41kgをキープ。
また、この時期はインターハイや大学受験などで忙しくしていたこともあり、生理のことはすっかり忘れてしまっていました。
その後…
そして高校卒業後、私は医療系の大学に進みました。このとき生理がこなくなって2年半が経ち、さすがに生理がきていないことが不安になり、婦人科を受診しました。
診断の結果は無月経症。本来であれば、自身の女性ホルモンの働きで毎月くる生理が、ストレスや過度なダイエット、痩せすぎなどで生理自体がこない状況になっているとのことでした。
そして、私は女性ホルモンの筋肉注射をし、生理を起こさせるという治療をおこないました。
先生からは、バランスのいい食事をきちんととること、生理が自発的にくるまでは受診を継続するようにと言われました。その後私は、炭水化物抜きダイエットはすぐにやめ、食生活をもとに戻すことに。結果、リバウンドはしてしまいましたが、健康には変えられないと心から思いました。
受診は半年ほど続けその後、自発的に生理がくるようになりました。
気軽な気持ちから始めたダイエットで生理がこなくなりました。将来的に妊娠、出産の夢があった私は、受診して初めて、生理がこないことを放置しまっていた自分の軽率な行動を反省しました。
自分が思っているよりも女性の体は繊細だと感じ、二度と無理なダイエットはしないでおこう、体に異変を感じたら婦人科を受診しようと学ぶことができました。30歳になった現在は、結婚しかわいい子どもを授かることができ、幸せに暮らすことができています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※90日以上生理がこない場合は無月経といわれ、注意が必要です。もし3カ月生理がこないというときはすぐに婦人科の受診をおすすめします。
著者/あおの ゆりか
監修/助産師 松田玲子
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