仕事から帰宅したお父さんに、事の経緯を説明していると、レクトの名前に覚えがあったお父さん。偶然、遅い時間にひとりで公園にいるレクトに声をかけていたことがわかりました。
お父さんが声をかけた際、相手がソウの父親だと知ると、レクトは興奮した様子で「今からソウと遊びたい!」と訴えてきました。しかしお父さんは、「今はダメ。君を家まで送っていく」と言い聞かせます。レクトは反抗的な態度で「消えろ!」などと暴言を吐いていましたが……。
家の近くまで送ると、急に少年の様子が…
暴言を吐くレクトに毅然とした態度で、「帰るんだ」と言い聞かせたお父さん。
「うぜぇ〜」と文句を言われながらも、レクトを送るため公園を出ました。
「それで? 家まで送ったの?」
お母さんが尋ねます。
「それが、普通に話してたのに、家の近くまで来たら急に……」
家が近くなると、レクトの様子が急変したようです。お父さんの話によると……。
「レクトっていうのか。珍しい名前だね」
「別に。それよりソウと遊びたかったな。ソウはかわいそうだね。自由じゃない。夜も遊べればいいのに」
「かわいそうなのは、ソウの方だと思っているのか」と、驚くお父さん。
「あ、ソウのお父さん、ここで帰って」と、ソウは突然足を止めます。
「いや、家まで送るって」。外は暗く危ないため、家まで送り届けようとするお父さん。すると、レクトは……。
「あんまり調子に乗るんじゃねぇ」
穏やかに話していた表情を変え、お父さんを睨みつけるのでした。
「夜に遊べないソウは、自由じゃなくてかわいそう」と話したレクト。一見、自由にさせてもらえるのは、子どもにとってうれしいことなのかもしれません。しかし、幼いわが子を守るのは親の役目。遅い時間にひとりで外出させないというのは、子どもを守るためには当たり前のことのように思います。今回は、ソウのお父さんに声をかけてもらいましたが、レクトの身に何か起こらないよう、“夜は家にいる”ということが当たり前になるといいですね。