指で机をなぞりホコリを確かめ、嫌みを言う祖母に、「育児と家事で大変なの」と言い返す母。すると祖母は、「居候の分際でえらそうに! 土下座して謝れ!」と怒鳴りました。その言葉に激怒した母は、ぷみらさんの「行かないで!」という言葉を無視して、家を出てしまいました。
急な出来事に困惑するぷみらさんが、父に助けを求めると……。
家に居場所がないと感じる母は…
「まぁそのうち帰ってくるだろ。あいつは本当にめんどくさいな……」
「お母さんが家出した! どうしよう!」と部屋に駆け込んできた娘を、軽い言葉であしらう父。そして、「心配だったら電話したら?」と、母に電話をかけるよう勧めます。
「え、お父さんは電話しないの?」
「お父さんが電話するより、ぷみらがするほうがいいから」
そう言いながら、ほほ笑む父。理由がわからないながらも、ぷみらさんは携帯電話を手に取ります。
「はい」
母が電話に出て安堵するぷみらさん。
「お母さん、大丈夫?」
「家にいたら、おばあちゃんも、お父さんも責めてくる……」
涙声の母をなぐさめつつ、母が帰ってくるのか気が気ではないぷみらさんは、「お母さん、帰ってくる?」と尋ねます。
「……帰るよ」
「子どもがいるから。アンタらのために私は生きてるから……」
家で居場所がないと感じる母は、ぷみらさんや妹が生きる理由になっていたのです。
家族とケンカが絶えず、苦しさを感じていたぷみらさんの母。家を飛び出すも、「子どものために、帰る」という信念があったようです。何かつらいことがあったときに、“子どものためなら頑張れる”と乗り越えられた経験がある方も多いのではないでしょうか。子どもが成長していく過程で、大変なことを乗り越えながら、親自身も成長していくのかもしれませんね。