「まぁそのうち帰ってくるだろ」と軽い対応の父。「心配だったら電話してみれば?」と言われ、ぷみらさんは母に電話をかけました。
電話に出た母は、「家にいたら、おばあちゃんもお父さんも責めてくる……」と弱音を吐くも、「子どもたちがいるから、帰るよ。アンタらのために私は生きてるから……」とぷみらさんに伝えていました。
家出した母が帰ってきたと思ったら…!?
しばらくして帰ってきた母。ぷみらさんがホッとしたのも束の間……。
「家出とか迷惑なことするなよ」
父が帰ってきたばかりの母を責めます。
「はぁ? 私はこんなにつらいのに! お父さんは全然わかってくれない!!」
そう嘆いた母は、再び家を飛び出してしまいました。
「はぁぁぁ……。あいつはいつもイライラして、本当に迷惑な奴だな」
帰ってきた母を気遣うどころか、責め立てた父に、「なんで?」と悲しくなるぷみらさん。
「帰ってくるよね?」
「どうせ帰ってくる。ほっとけほっとけ」
心配するぷみらさんの気持ちをよそに、父は部屋に戻ってしまいました。「お母さんの家出はよくあること」とわかっていても、ぷみらさんは不安を拭うことができません。
「もし、帰ってこなかったら? 事故に遭ったら?」
「お母さんがいなくなったらどうしよう……」
父がいくら軽く考えていても、小学生のぷみらさんには「このまま見捨てられたら……」と、怖くてたまらないのでした。
「こんなにつらいのに!全然わかってくれない!」と、再び家を出てしまった母。“家出はよくあること”だとしても、母にとっては毎回、本気でつらく苦しかったのではないでしょうか。そんな母の話を聞くことすらしようとしない父。このような態度が、さらに母を追い詰めていました。父としても、家出を繰り返す母にうんざりしていたのかもしれません。しかし、根本的な原因を解決しないことには、家族関係の溝は深まるばかりです。相手への不満が溜まっているときこそ、しっかり向き合える夫婦でいたいですね。