父や祖母とケンカすると、「もういやあああ!」と泣き叫ぶことが多かった母。ぷみらさんは、その声が聞こえるたびに、母の愚痴を聞きに行くようになり、いつしかそのことを使命のように感じていました。
「ぷみらだけは、お母さんの味方でいてね」と話す母。それに応えるように話し相手になっていましたが、毎日のように続く母の愚痴に「しんどい」と感じるようになったぷみらさん。ある日、母の泣き叫ぶ声が聞こえるも、「今日は後で行こう」と部屋に留まっていると……。
泣き出した母の言葉に、自己嫌悪に陥る娘
「ぷみら聞いて!」
勢いよく扉を開け、ぷみらさんの部屋に入ってきた母。
「え……。今はちょっと……」
いつも母の愚痴を受け止めていたぷみらさんですが、しんどい気持ちが溢れ出します。
「え……? アンタだけが味方なのに。アンタのために頑張ってるのに……。アンタは愚痴も聞いてくれないんだ」
ぷみらさんの反応に悲しみ、覇気のない表情で涙を流す母。その様子にぷみらさんは焦り、母に駆け寄ります。
「お母さんごめんね。今日は何があったの?愚痴聞くよ!」
そしていつものように、祖母の愚痴を話し出す母。
「お母さんを悲しませてしまった。私はダメだ子どもだ。お母さんに笑ってほしい。私には何ができる?」
母のため、ぷみらさんは思いをはせるのでした。
「ぷみらなら話を聞いてくれる」と当たり前のように思っていた母は、後にしてほしいという態度を取ったぷみらさんに、悲しみをぶつけました。そのことで、「私はダメな子だ」と思ってしまったぷみらさん。「アンタは愚痴も聞いてくれないんだ」。そんな母の言葉は、ぷみらさんが感じたほど深い意味はなかったのかもしれません。しかし、子どもにとってはそれほどのことを思わせてしまうひと言でした。子どもは親に純粋な気持ちで向き合ってくれます。親も子どもの気持ちを尊重し、“親だから”というエゴを捨て、真正面から向き合えるといいですね。