焦って母に駆け寄り、謝るぷみらさん。「お母さんを悲しませてしまった。お母さんに笑ってほしい。私には何ができる?」と自分を責め、頭を悩ませます。
母に笑ってもらいたい一心で、学校であったおもしろい話をすると、母は笑顔でその話を聞いてくれました。「もっと笑ってほしい!」と考えたぷみらさんは、以前、母に絵を褒められたことを思い出し、母の日に似顔絵をプレゼントしますが……。
間違えた…?似顔絵のプレゼントに母は…
母に似顔絵を渡したぷみらさん。
「絵か……。絵なんかもらっても、ねぇ……。もう少し、生活の足しになるものだったらよかったのに」
ぷみらさんは、似顔絵なら母に喜んでもらえると信じていました。しかし結果は、期待していた反応とは真逆のもの。
「あぁ……私、間違えた」
「お母さんを喜ばせられなかった」と、ぷみらさんは肩を落とします。
それ以降、母の望むものを間違えないよう、母の日には希望を聞くようになりました。そして、このころから相手の“正解”を探す癖がついたぷみらさん。
「相手の正解なんて、相手の気分で変わるのに。その正解に辿り着くのに、必死だった」
ぷみらさんは気づかぬうちに、“自分の気持ちを置いてけぼりにする”ことが普通になってしまうのでした。
ぷみらさんは、幼少期に体験した母の日の出来事をきっかけに、相手に合わせ、自分の気持ちをおざなりにするようになってしまいました。子どもにとって親のリアクションは、強く印象に残るものだということに気づかされるエピソードではないでしょうか。子どもが起こすアクションに対して、毎回全力で答えることは難しいですよね。しかし、少なくとも子どもの心が傷つかないよう、否定的な言葉で返すことは避けたほうがいいのかもしれません。