こんにちは!保育士の中田馨です。今回は、もしかするとおじいちゃん、おばあちゃんが読むと「え?そうなの??」と思う内容かもしれません。私も年齢的には数年後「おばあちゃん」になってもおかしくない年齢。自分自身に言い聞かせるためにも、今回のテーマ「おじいちゃん、おばあちゃんの困った対応」についてお話しします。
今、必要ないものをくれる
「今、この子には必要ないんだけどな…」というものをくれる…と悩んでいるママ(パパ)がいます。例えば、サイズが合わない服、年齢に合わないおもちゃなどです。今すぐに使えないものは必然的に押し入れに入ります。押し入れに入れていたら忘れてしまい、気づいたときにはサイズアウト…なんてこともあり得ますね。サイズが合っていたとしても、ママ(パパ)に相談せずに購入したり、リサイクルショップで購入した服だったり。定期的に段ボールで送ってきて困る!なんて話を聞いたこともあります。
おじいちゃん、おばあちゃんにとっては、全て「よかれ」と思ってしていることです。きっとお買い物に行ったときに「孫に似合いそう!」と思い、ウキウキして購入しているはず。おじいちゃん、おばあちゃんの気持ちは汲みつつ対応できるとよいですね。
今、必要ないものをくれたときの対応方法
では、どうおじいちゃん、おばあちゃんへママ(パパ)の気持ちを伝えましょう?
例えば、「買うときは相談して欲しい」と伝えたり「今、これが必要なんです」と明確に“もの”を伝えてもよいかもしれません。それでも必要ないものを買ってくる場合には、もし言えそうであれば、「実は、過去のものもあまり使えていないんです」と事実を伝える方法もあるでしょう。とはいえ、私の場合「実は、過去のものもあまり使えていないんです」とは言えなかったので、「ありがとうございます」と受け取っていました。言った方が楽か?言わずに受け取っている方が楽か?どちらにしろ、ママ(パパ)が一番しんどくならない方法を選ぶとよいと思いますよ。
実はこれ、私も姪っ子が生まれたときにしているんです。初めての姪っ子誕生で興奮していた私は、生まれたての姪っ子に有名キャラクターのぬいぐるみ型の大きめなリュックをプレゼントしたんです。今思うと「背負えるのは3歳以上だよね…」というもの。きっともらった姉は「今、これは迷惑だよ!」と思ったはず。
大型のおもちゃ(もの)を買う
「○○ちゃんのお誕生日は、これにしたから!」と突然、大型のおもちゃなどを買った報告をしてきたり、「そろそろベッドが必要なんじゃない?」と幼児さんに大人のベッドを買おうとしたり…。これらはきっとおじいちゃん、おばあちゃんにとっては「よかれ」と思って孫のために用意したものでしょう。しかし、サイズの小さなものと違い、大きなものは置き場所に困ってしまう…ということもあるかもしれません。
実は、我が家もありました。ジャングルジムとブランコ、滑り台がついた大型おもちゃ。小さな家に置くことが想像できなかったのでこれに関しては、「嬉しいのですが…すみません、置く場所がないので実家に置いてください」とお願いしました。
また、息子の初節句のときは、大きな三段のお飾りを購入しようとした私の両親。先に生まれた男の子の孫と同じことをしてあげたい!という思いだったのですが、「買って欲しいけど。小さいもので十分です」と全力で阻止しました。
大型のものに関しては、きっぱりと気持ちを伝える方がよいのではないかと思います。そう思うと、初の男女の孫を生んだ私の姉は、桃の節句も端午の節句も、それは大きなお飾りを用意してもらっていました。とても幸せなことですが「収納する場所が大変だっただろうな…」とその苦労も感じてしまいます。
高額のおもちゃ(もの)を買う
孫とお出かけしたときにおもちゃ売り場があり、子どもがあるおもちゃの前を離れなかった場合。「これが欲しいの?」とお祝い事でもないのに、高額のおもちゃを買ってくれるおじいちゃん、おばあちゃん。ありがたいことなのですが、ママ(パパ)にも子育ての方針があり、何でもすぐに「はい買ってあげるわよ」は、困ることもあります。
こんなときは、「ありがとうございます。じゃあ、これは誕生日にお願いしてもよいですか?」とお願いしてみましょう。もし、すでに買ってしまった場合は「こんなよいものをありがとうございます。じゃあ、少し早いけど誕生日プレゼント!ということでお願いしてもよいですか?」と伝えてみるのもよいかもしれませんね。
また、年に数回しか会わないおじいちゃん、おばあちゃんの場合は、それがすでに子どもにとっても“特別”なことなので“よし”とすることもOKだと思いますよ。
先日、私が「素敵だなぁ」と思ったこと。節分の日に最後の時間まで一緒に働いていた職員に「先生、帰ってから恵方巻作るん?」と聞くと、「ふふふ!実はね、義母さんが作ってくれるんです。昨日、“あなた、明日仕事はどんな感じなの?”って連絡があって。“遅いんです”って伝えたら、“じゃあ、作るわね”って。しかも、エビフライ付きですよ!」。何だか素敵な関係ですよね。うらやましいなぁ!と思いましたし、お互いがお互いの適度な距離間で助け合っている証拠ですね。