日ごろからスキンシップが多い私たち
私たち夫婦は、付き合っているときはもちろん、結婚してからもハグやキスなどのスキンシップを多くとるようにしています。私としては、夫婦仲を良好に保つために愛情表現であるスキンシップは重要だと考えていますし、もともと夫は口下手なので、スキンシップで夫のそのときの機嫌や調子を推測している部分もあります。
そんな中、結婚して夫と一緒に住み始めて数カ月が経ったころ、夫のスキンシップの熱量が高い日と、低い日があることに気づきました。例えば、熱量が高い日はハグやキスの回数が多く時間が長いのですが、低い日は夫からスキンシップをしてくることはほとんどないのです。
性欲でスキンシップが変化する夫
最初は、機嫌が良い日はスキンシップの熱量が高いのかな? と推測したのですが、そうでもないのです。実際、機嫌が良くてもスキンシップの熱量が低い日もありました。
そこで、日によって夫のスキンシップが変化する理由を突き止めるため、夫を観察してみることにしました。すると、夫が欲求不満なときはスキンシップの熱量が高く、逆にそうでないときにはスキンシップの熱量が一気に低くなることに気づいたのです!
おそらく、結婚する前から熱量の高低差はあったのだと思います。しかし、付き合っているときは別々に暮らしていたので、夫は私と会う日に合わせて性欲を調整しやすく、恋人気分もあったからか、会うときはいつもスキンシップが多めでした。
ホルモンに振り回されているのはお互いさま
恋人時代は会うたびにあんなにもスキンシップをしてくれたのに、結婚して一緒に住むようになった今は、性欲がない日はまるでスキンシップをしてくれない。そう考えるとなんだか寂しくなり、「性欲でこうも態度が変わるものなのか……現金なやつだな」とも感じてしまいました。
そんなある日、ふと「本人はスキンシップの差をどう思ってるんだろう?」と疑問に思い、本人に聞いてみたのです。すると、夫いわく「え、そうなの? 全然気づかなかった」とのことで、性欲の有無によってスキンシップの熱量に違いが出ることは、まったくの無意識だったようです。
振り返ってみると、私も生理のときには自分の意思とは関係なく、機嫌が悪くなってしまうことがあります。そう考えると、お互いに性ホルモンに振り回されているという意味では、私も夫も同じなのだと思いました。私が生理のときにイライラして夫にやつあたりをしても、夫はまるで嫌な顔ひとつせず、いつも私を気づかってくれます。そんな夫を見習い、たとえ夫が性欲に影響されてスキンシップに違いが出たとしても、文句を言わず思いやりを持って接しようと感じました。
人によって性欲の強さに個人差はあるかと思いますが、性欲が男性に与える影響は強いのだなと感じました。ホルモンに影響されるのは女性も男性も同じなので、ホルモンによってパートナーの行動が差が出たとしても、思いやりを持って接することが大切だと感じた出来事でした。
著者/百田
イラスト/マメ美
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