夫のお風呂が長い理由
夫はとにかく長風呂です。寒い冬に限らず、夏場でもなかなか浴室から出てきません。平日は30分以上、休日は1時間以上も入浴するのです。あまりにも長いので、「そんなに長く入ってのぼせない?」と夫に聞いてみると、なんと「掃除をしている」と返ってきました。夫の趣味はランニングなので、疲れをとるためにリラックスしているのかなと思っていましたが、実は自分がお風呂に入るついでに壁から排水溝までお風呂場の隅々を洗っていたのです。
毎日お風呂に入るたびにすべてを掃除していることがわかり、「そんなに汚れているかな?」と聞くと、「毎日使うところは毎日きれいにしたいから」と言います。夫の極度なきれい好きな一面に驚かされました。
布団の敷き方にもこだわりがある夫
わが家の寝室は狭く、ベッドを置かずに寝室に布団を敷いて寝ています。毎日布団にシーツをかけるのですが、そのとき几帳面な夫から毎回ダメ出しが入るのです。私のシーツのかけ方はいたって普通だと思うものの、夫はまるでホテルのベッドメイキングようにシーツをかけます。ピシッと張っていて、まったくシワのない状態のシーツは本当に美しく、寝るのがもったいなく感じるほど。
感心した私が「高級旅館のお部屋みたいだね」と言うと夫は「これが普通だよ。君があまりにもおおざっぱ過ぎるよ」と言います。そんなわけで、私は夫のようにシーツをかけることができないので、できるだけ夫にやってもらうようにしています。
おおざっぱな私は疲れてしまう
私はおおざっぱな性格で、極度のきれい好きな夫に疲れてしまうこともあります。考え方の違いで喧嘩になることもありました。けれども、私にとっては二度目の結婚。もう失敗したくありません。それでも毎日完璧な掃除をおこなうのは無理があるので、夫の好きなようにさせることにしました。得意な人が得意なことをやればいいのだと思います。
そして、私が心がけたのはできるだけ家の中の物を減らすことです。部屋に荷物が多くなると、比例して埃が溜まり片付けも大変になります。シンプルな空間は整理整頓もラクですし、掃除もしやすいです。物をあまり買わないようにすると、自然と部屋もスッキリしてきれいに見えるようになりました。こうしてきれい好きすぎる夫とも、うまく暮らしています。ちょっとした工夫や発想転換で、夫婦関係を円滑になると感じています。
きれい好きすぎる夫には驚かされることもありますが、夫婦といえど考え方が100%同じことはありません。それでも、うまくやる方法はいくらでもあります。価値観が違う相手であっても諦めず、じょうずに関係を築き合うことが大切だとわかりました。
著者/上川もと子
作画/あさうえさい
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