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「ADHDの夫にイライラしてしまう…」夫の発達障害を受け入れるまでの話

沖縄県出身のだいすけさんはフォトグラファー・ビデオグラファー。岐阜県出身のちゃんまりさんはヘアメイク・着付師。病院で重度のADHDと診断されているだいすけさんと奥さんのちゃんまりさんは、2017年に結婚し、現在沖縄で2人暮らし。

YouTubeチャンネル「ナカモトフウフのOkinawa Life Vlog」では、そんな二人の暮らしを動画で紹介しています。

「ADHDの旦那さんに優しくできなくて困っている人や、どうやって上手く付き合えるようになったのか知りたい」と言う声が多く、少しでも悩んでいる人の役に立てば良いなと、この動画を作成したというナカモトフウフ。

 

同棲を始めたころは、毎日涙を流し、カサンドラ症候群になりかけたちゃんまりさんが「だいすけさんのADHDを、本当に受け入れられるようになるまでの出来事」を紹介します。

 

ADHDのだいすけさんってこんな人

だいすけさんの特性については、前回の記事で紹介しているので、簡単に紹介します。

ナカモトフウフ1

 

①自分が興味あることへのこだわりが強すぎる

②基本、電気は消し忘れる

③片付けができない

④圧倒的な物無くし力

⑤何かに集中している時は、何も耳に入らない

⑥欲しいものは、後先考えずに衝動買い

⑦自分の物差しで考え方を押し付ける

 

 

同棲してみて分かった6つの大変なこと

ちゃんまりさんが、だいすけさんのADHDを知ったのは、交際スタートのタイミングですが、同棲前までは、交際していても困ることはありませんでした。

 

その後、だいすけさんの地元である沖縄に移住し、同棲をスタートさせた2人。そのころから、大変さに気づき始めました。

 

ナカモトフウフ2

 

①片付けができない

②ゴミを散らかす

③物をなくす・忘れる

④電気を付けっぱなし

⑤ドア・引き出しを開けっ放し

⑥トイレを流し忘れる

 

「なぜ、成人男性の子守をしなければいけないのか」と悩んだ、ちゃんまりさん。移住先で頼れるのはだいすけさんしかいないのに、1番のストレスの元でもありました。

 

ですが、掃除などの物理的な困りごとは、仕事だと思い、耐えることができました。そんな2人にある事件が……!

 

2人の転機となった、ワイパー事件

ナカモトフウフ2

 

ある日、車に乗っている時に「ワイパーがボロボロだから、替えなきゃね」とちゃんまりさんが言うと、だいすけさんも「そうだね」と答えました。

 

後日、また同じやり取りがありました。

 

さらに数日後、だいすけさんが「ワイパーがボロボロだね。気づかなかったの?」とちゃんまりさんに言いました。

 

だいすけさんの言葉を聞き、「私がが言ったつもりになっていただけ!?」と自分の言葉や記憶を信用できなくなってしまった、ちゃんまりさん。

 

「自分に落ち度があるのでは?」と思い、発達障害などについて調べました。自分で発達障害のチェックを試してみるも、どれも当てはまりません。でも、現状は変わらないことに戸惑ってしまい、感情のコントロールが出来なくなってしまい、急に泣き出してしまうこともありました。

 

一方、泣いているちゃんまりさんを見て「やばい」と思った、だいすけさん。

 

自分がADHDということは知っていましたが、他人と住むことで「こんなにも人に迷惑をかけてしまうんだ」ということを知り、病院を再度受診(セカンド・サードオピニオンへ)。

 

だいすけさんは、初めて自分を客観視することができて「自分はこんな簡単なやり取りも覚えていないのか?」と気づき、衝撃を受けました。

 

彼を理解する中で知った「カサンドラ症候群」

だいすけさんが病院に行き出した頃、ちゃんまりさんはADHDについて自分自身がよく知らない事に気づき、調べてみることに。


知識として深く知ることで、だいすけさんの行動を理解できるようになりました。

行動が理解できると、不安やイライラはとても楽になったそうです。

 

その中で知ったのが「カサンドラ症候群」でした。

 

ナカモトフウフ2

 

※カサンドラ症候群とは、身近にいる人が発達障害であることが原因で情緒的な相互関係を築くことが難しく、心的ストレスから不安障害や抗うつ状態などの心身症状が起きている状態を指す言葉。

 

特性にイライラ…でも2人で乗り越えていこうと決意

ちゃんまりさんは、だいすけさんの好きなところと嫌いなところを書き出してみて、嫌な点は、ADHDの特性に当てはまる部分が多く、しょうがないと思えるようになったそう。

 

それと同時に、ADHDで困っているのはだいすけさんだけではなく、自分だけでもない。2人が困っていることだから、2人で乗り越えようと思いました。

 

ちゃんまりさんが気をつけている伝え方は?

発達障害の旦那さんを持っている方へのアドバイスは、「感情的に伝えてはいけない」ということ。

 

だいすけさんは、口が上手くて頭の回転が早いため、理詰めで論破されてしまうことがあります。だから「あなたにこういったメリットがあるよ」と、根拠と理論をもとに前向きに話をするように心がけているそうです。

 

この伝え方をしても結局できるようにはなりませんが、次に指摘したときに素直に動いてもらいやすくなるそうです。
ちゃんまりさん曰く、相手の失敗に対するイライラの大半は「注意を素直に聞き入れてもらえないこと」。
素直に聞いてくれるようになるだけでイライラは大幅に減る、とのことです。

 

今は、幸せいっぱい!

ナカモトフウフ2

 

いろいろなことを乗り越えて「今は幸せいっぱい」と語るちゃんまりさん。

 

「だいすけさん自身が障害について理解をし、人一倍努力する、尊敬できる夫だから、ここまで頑張ることができた。

一つの成功例として、参考にしてみてください」と語るちゃんまりさん。

 

 


この動画には、ADHDの旦那さんを持つ方から「今、まさに急に泣いたり怒ったり情緒不安定な状態な時期で、誰にも言えずに孤独を感じていました」と共感の声や、「ちゃんまりさんの考え方は、子育てや仕事にも参考になる」と実際に参考になるとの声も届いていました。

 

今回は旦那さんへの対応の仕方でしたが、ADHDのお子さんを持つママさんにも参考になりそうですね。

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライター廣瀬尚子

    二児の母。女性誌の編集を経て、フリーランスに。広告やアパレルブランドの撮影、雑誌やWEBマガジンの執筆などを手がける。

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