下半身に違和感。もしかして…
中学生のとき、音楽の授業中にクラスメイトとメロディを確認したり、笑い合ったりしていた私。しかし、授業の途中でなんとなく下半身に違和感を覚えたのです。頭をよぎったのは「もしかして生理……?」という不安でした。
このとき、すでに次の生理周期と思われる期間に入っていたのですが、初潮を迎えてからまだ2カ月ほどと生理に慣れていなかった私は、生理予定日を正確に予想することができず、ナプキンを準備していませんでした。
合唱するために立っていた私は「動いたら漏れるかも」という最悪の事態を想像し、身動きをとることができず、固まってしまったのです。
親友とクラスメイトに感謝
終業のチャイムが鳴って授業が終わり、私は親友に相談しに行くことにしました。しかし、もし生理がきていたら、経血が漏れるかもしれないので、ゆっくりとした動きで親友のもとへ……。事情を話すと、親友がお手洗いまでついてきてくれて、私はお手洗いの個室に入り下着を確認しました。
予想通り生理が始まっていたものの、幸いにも制服のスカートは汚れていませんでした。親友にナプキンを持っていないか聞いてみましたが、親友も持っておらず……。「どうしよう」と困り果てている私に、親友は「ちょっと待ってて!」と言い、クラスメイトにナプキンを持っていないか聞きに行ってくれたのです。
しばらくすると、クラスメイトがナプキンの入ったポーチを持って駆けつけてくれて、私の手にナプキンを握らせてくれました。クラスメイトがくれたナプキンのおかげで、無事にその日を乗り切ることができました。
女性だからわかる気持ち
ナプキンをくれたクラスメイトは、私よりも早く生理がきていた子だったので、ナプキンを多めに常備していたようです。
やさしい親友とクラスメイトの言動に感謝しつつ、ホッと胸をなで下ろしました。突然生理がやってくる驚きや焦りは女性にしかわからないことだからこそ、親友とクラスメイトにはとても感謝しています。
ちなみにこのやりとりは、次の授業まで「あと10分」という短い休憩時間におこなわれたこと。親友とクラスメイトに対して「大切な休み時間に助けてくれてありがとう」という気持ちにもなりました。
大人になってからは、生理周期の管理ができるようになったため、いつ生理がきてもいいようにナプキンを多めに常備するようになりました。しかし、忙しくなると生理予定日やナプキンの補充を忘れがちになるため、生理周期アプリで記録や通知をして対策したいと思います。
著者/はな
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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