失敗したことがなかった私
小学5年生のとき、初潮を迎えた私。それからは、自分の机の上に置いていた卓上カレンダーで、生理がきた日に印を付けていくことで生理予定日を把握するようにしていました。
とはいえ、当時はまだ小学生だったため、印を付けることに満足して自分の生理周期がどのくらいかなど、深く考えていませんでした。
当時の私は、生理周期が安定していたため、中学生になってからも生理で失敗することはなく過ごしていたのです。
この感覚…もしかして
中学2年生の夏休み、家族で旅行に行くことになりました。旅行先は祖母の家と、単身赴任で離れて暮らしていた父に会いに行く計画です。期間は2週間程度と少し長めでしたが、次の生理予定日まで日数があるから問題ないだろうと、生理がきたときの準備は特にせずに旅行へ出かけました。
しかし父の単身赴任先に着いた日、下腹部に重苦しい感覚を覚えたのです。おなかの違和感で、すぐに「あ、この感覚……生理がきそうだな」と気がつきました。そのときは、まだ生理はきていませんでしたが、生理用品を何一つ持っていなかった私はとても不安になりました。
父の家に生理用品があるはずもなく、買いに行くとしても車がないとコンビニへも行けないという状況だったのです。
おりものシート1枚の不安な夜
母に相談しましたが、母は「おりものシートしか持っていない」とのこと。心もとなかったのですが、この日はおりものシートをつけて過ごすことにしました。不安な中「まだ生理がきたわけではないし、気のせいかも」と考えすぎないようにして、その日は眠りにつきました。
そして、翌朝トイレに行くと……予感は的中し、生理がきてしまっていました。幸いにも下着は汚れていませんでしたが、自分だけではどうすることもできず、再び母に相談することに。しかし、手元にナプキンはありません。母と相談して、このときはおりものシートの上にトイレットペーパーを敷いて応急処置をしました。
その後、ナプキンを買いに向かったコンビニまでの道中に、ナプキンの自販機を置いている公衆トイレを発見したため、そこで一旦ナプキンを購入し、事なきを得ました。
生理の失敗を自分ごととして捉えていなかったことが今回の失敗につながったのだと思います。この出来事があってからは、旅行のときは生理用品を必ず準備して行くようにしています。
著者/あゆみ
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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