パニ子は33歳の専業主婦。待望の第1子を授かり、幸せいっぱいの毎日を過ごしています。
「つわりごときで甘えるな」理解のない夫
パニ子の妊娠に、夫の淳人も大喜び。しばらくするとパニ子はつわりが始まりました。夜は眠れず、日中もつらくてほとんど動けないパニ子。妊娠を喜んでいた淳人でしたが、パニ子のつわりにはまったく理解を示してくれません。
パニ子が身の回りのことをできなくなると、「つわりごときで飯が作れないはずがないだろ! 妊娠は病気じゃない! 甘えるなよ」と態度を急変させたのです。
動けない妻に罵声をあびせる…義姉に相談すると
淳人のひどい態度はエスカレート。動けないパニ子に罵声をあびせ、自分は外へ飲みに行く日々。そんなある日、隣町で暮らしている義姉の弥生が訪ねてきてくれました。
結婚した時からパニ子を本当の妹みたいにかわいがってくれる弥生。子どもを産んだ経験のある弥生は、つわりの苦しさをよくわかっています。
パニ子が現在の淳人の様子を話すと「そんなのおかしい! あり得ない!」と激怒。
自分の体調が悪くなり、今までの自分を反省
翌日も弥生が家に来てくれました。朝帰りしてきた淳人は、どうやら体調が悪そう。布団に倒れこみ、「み、水持ってきて」と言う淳人にパニ子は「病気じゃないわよね? 甘えないでよ」と淳人に言われたことをそのまま伝えます。
弥生も「体調が悪くても自分のことが自分でできないなんて甘えなんでしょ? 怠けるな!」と応戦。
弱った淳人は「俺の面倒みろよ。夫婦は助け合いだろ?」と言います。
「女が命懸けで子どもを産む準備をしているのに、あんたは家事をするどころか、毎日飲み歩き? ふざけんな!」
身勝手な淳人の言葉に、弥生が激怒! パニ子は「もうこのままの状態ならやっていけない。離婚しよう」と伝えます。
まるで別人のように!
パニ子の言葉に慌てた淳人は今までのことを謝罪し、これからは態度を入れ替えると誓います。
その日から、人が変わったように良い人になった淳人は、ゴミ出し・洗濯・食器洗いにトイレやお風呂の掃除・食事作りや買い物もできるようになっていきました。弥生も定期的に会いにきて、淳人の様子を見守ってくれています。
一緒に住んでいると、体調が悪いときもありますよね。そんなときこそ支えあうのが家族。淳人は自分がつらい立場になって初めて、パニ子の気持ちに気づけたのでした。
一度は離婚危機に陥りましたが、それをきっかけに家族の大切さを実感できてよかったですね。
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