不愛想でも母親にかわいがられる野良猫と自分の状況を比較し、ますます虚しさを募らせていくしろみさん。そんな折、母親は本格的に野良猫を飼うことにしたようです。
野良猫の捕獲に自信がある様子の母親
捕まえられることを怖がった野良猫は、母親に攻撃して逃走。けがをした母親は自分の行動を棚に上げ、猫に激しい暴言を浴びせます。
そしてその怒りの矛先はしろみさんへ。
野菜の切り方や洗濯物の干し方など、小さなことに文句を言われる毎日。明らかに八つ当たりですが、しろみさんはそれすらも反論することなく耐え続けます。
そんなある日、転職を相談していたエージェントに、「選考に進まない理由」を聞かれたしろみさんは、母親のことを正直に相談することに。
するとエージェントは態度を一変。「親の敷いたレールにのって楽するのやめた方がいいですよ?」としろみさんを非難するのでした。
たしかに一見すると、しろみさんの態度は、母親の意見に従って自分の意志がないように見えてしまいます。
ですがこれまで母親に抑圧されてきた彼女にとっては、今更自分の考え方に自信を持つことができないのでしょう。
しろみさんは努力をしていないのではありません。努力の方向が「母親にこれ以上嫌われないため」というだけなのです。
しろみさんがそう育ってしまったのは、間違いなく母親の責任。親としては、子どもの人格・思想に大きな影響を与えることを自覚して、子育てしていきたいですね。
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