斜め下に住むおばあちゃんがのぞいてくるのはなぜ!?
妊娠が判明してすぐに引っ越したアパート。私たちが選んだ部屋は2階でした。斜め下の部屋には、老夫婦が暮らしていましたが、「ずっとここに住むわけではない」とあえて引っ越しのあいさつはしませんでした。新生活が始まって気になったのは、斜め下の部屋で暮らすおばあちゃんの存在です。時々、私が階段を上る様子をのぞいていました。夫にそのことを話すも、「また会ったら、あいさつすればいいんじゃない?」と言われ、結局そのままに……。
引っ越して半年ほど経ったころ、娘が生まれました。昼も夜も関係なく、子どもの泣き声や物音が部屋中に響き渡る毎日です。迷惑に思われていないか、と心配しながらも、日々の育児が忙しいことを言い訳にそのままやり過ごしていました。そして娘が1歳を迎えたある日、あの老夫婦のおばあちゃんがまた庭先に出てきて、とても気さくに話しかけてくれたのです。
そこでようやく「ごあいさつが遅くなり、すみません!」とあいさつができて、胸のつかえが取れました。それ以降、おばあちゃんとは朝や帰宅時に出会ったときに、たわいもない会話をする関係に。子どもがいる場合、物音や騒ぎ声などで迷惑をかける機会も多くなります。やはり引っ越したときの近所へのあいさつは大切だと実感した出来事です。
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作画/becomachi85
著者:大西千夏
1歳半の娘を育てるママ。子どもが1歳になったことをきっかけにスーパーのパートに転職。イヤイヤ期にさしかかった娘の育児に奮闘中。
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