普段から娘ちゃんが虫歯にならないよう、チューしたいのを我慢して、家族には触れ合い方に注意してもらい、食器の共用も避けてきたシィさん。
そのことを説明しつつ、エーコさんと息子くんに謝りますが、「うちの子が汚いってこと!?」と、かえってエーコさんを怒らせてしまいます。
決してそういう意図ではないのですが、頭に血が上ったエーコさんは聞く耳を持ってくれません。
「私、傷ついた! キスは外国では当たり前のスキンシップなんだよ? 虫歯菌がうつるとか、そういうあいまいな理由で親にキスしてもらえないなんて、娘ちゃんがかわいそう!」とまくしたてるエーコさんの言葉に……。
「かわいそう」に納得がいかない
「たしかにキスやハグをするのも親の愛情だけど、子どもを虫歯にさせたくない、痛い思いをさせたくないから我慢するのも愛情じゃない?」
「なんで『かわいそう』なんて言われなきゃいけないの……!?」
普段、温厚なシィさんですが、珍しくイラッとしてしまいます。
「息子にちゃんと謝って」と、追い討ちをかけるエーコさん。
「言いたいことはたくさんあるけど、泣かせたのは私だ……」と思い、シィさんが謝ろうとした瞬間……。
「ごめんね! いきなりチューしようとしてごめんね」と、エーコさんの息子くんが先に謝ってくれたのでした。
最悪の空気の中、口を開いたのはエーコさんの息子くん! 大人よりも子どものほうが、素直に謝ることができるのかもしれません。純粋でまっすぐな子どもたちの姿勢には、大人が見習わなければいけないところがたくさんありますよね。