エーコさんは、「私、傷ついた! キスは外国では当たり前のスキンシップなんだよ? 虫歯菌がうつるとか、そういうあいまいな理由で親にキスしてもらえないなんて、娘ちゃんがかわいそう!」とまくしたてます。
「たしかにキスやハグをするのも親の愛情だけど、子どもを虫歯にさせたくない、痛い思いをさせたくないから我慢するのも愛情じゃない?」
「なんで『かわいそう』なんて言われなきゃいけないの……!?」
普段、温厚なシィさんですが、エーコさんの「かわいそう」発言にイラッとしてしまいました。
さらに、「息子にちゃんと謝って」と追い討ちをかけるエーコさん。シィさんがいろいろな気持ちを飲み込み、もう一度謝ろうとした瞬間、「ごめんね! いきなりチューしようとしてごめんね」とエーコさんの息子くんが口にして……。
「チューはおうちの人とだけって先生が…」
息子くんに、「悪いことをしたわけじゃないんだから、謝らなくていいのよ」と言うエーコさん。
「でも、前に先生に、チューはおうちの人とだけって言われたよ」
息子くんの話を聞いてみると、どうやら幼稚園で似たような出来事があったようです。
家でもキスやハグなどのスキンシップをしている息子くん。しかし、幼稚園のお友だちにキスをしようとすると、嫌がられてしまったようです……。
息子くんが泣いていることに気がついた先生は、お友だちから話を聞いてくれました。
「キスをされてうれしい人もいれば、困る人もいる。だから、おうちの人とだけ」
幼稚園で先生に言われたことを、エーコさんの息子くんは一生懸命に教えてくれました。
この出来事について、エーコさんも初耳だったようで驚いた様子。
そして、息子くんはシィさんに、「だからごめんねしたの。また、赤ちゃんと遊んでもいい?」と健気に伝えたのでした。
先生の話を思い出し、同じシチュエーションであることを理解して、きちんと謝ることができたエーコさんの息子くんは、とても立派ですね。険悪な空気になっていた大人たちの気持ちも、晴れたのではないでしょうか。自分の良くなかったところを素直に受け止める子どもの姿勢を見習いつつ、またみんなで仲良く過ごせるといいですね。