息子くんに、「悪いことをしたわけじゃないんだから、謝らなくていいのよ」と言うエーコさん。
「でも、前に先生に、チューはおうちの人とだけって言われたよ」
息子くんの話を聞いてみると、どうやら幼稚園で似たような出来事があったようです。家でもキスやハグなどのスキンシップをしている息子くんは、幼稚園のお友だちにキスをしようとして、嫌がられてしまったそう。
「キスをされてうれしい人もいれば、困る人もいる。だから、おうちの人とだけ」
幼稚園で先生に言われたことを、エーコさんの息子くんは一生懸命に教えてくれました。この出来事について、エーコさんも初耳だったようで驚いた様子。
そして、息子くんはシィさんに、「だからごめんねしたの。また、赤ちゃんと遊んでもいい?」と健気に伝えてくれて……。
私の育児に口出さないでくれる?
息子くんの素直なやさしさに触れて、シィさんも自然と「こっちこそごめんね」という言葉が出てきます。
息子くんはにこやかに許してくれて、また娘ちゃんと遊びだしました。
しかし、エーコさんはまだ不満そうな顔。
「何よ……。こっちが悪いっていうの? 子どものすることだし、チューくらいかわいいものじゃん。気にするようなことじゃないでしょ」と蒸し返します。
「そうだね。私が気にし過ぎる部分もあると思う。でも、子どものすることだから気にしないでって、する側が言うことじゃないと思う!」
「娘がかわいそうとかいろいろ言っていたけど、私にも考えがあってしていることだから、私の育児に口出さないでくれる?」
これまで、エーコさんからのさまざまなダメ出しにモヤモヤしていたシィさんは、はっきりと反論。
言い返されて、あからさまに不機嫌な態度になるエーコさんなのでした。
シィさんと息子くんがお互いに謝って、和やかに仲直りすることができたにもかかわらず、蒸し返すエーコさんには困ってしまいますね。もともと、エーコさんに下に見られている気がする……と感じていたシィさん。エーコさんは独自の子育て論を持ち出し、何かとシィさんの育児にダメ出ししていましたが、今回ばかりはシィさんも反論せずにはいられなかったようです。
たとえ旧知の仲でお互いをよく理解しているつもりでも、子育てに関する考え方や価値観は人それぞれ。自分の意見が正しいと思っていても、それを相手に押し付け、他の家庭の子育てに対して口出しするようなことは、相手を傷つけたり、トラブルに発展したりするので、避けるべきだということがわかりますね。