「ソウのことを一番に考えたい」と思っていたソウのお母さんは、鈴木先生の提案を受け入れ、ふたりを引き離してもらうことに。
クラスメートの証言で疑いが晴れたソウは、笑顔で学校に通うようになりました。学校では、鈴木先生がソウに近づかないようレクトに目を光らせ、執着は少しずつ解けていきます。しかし、ソウを失ったレクトは荒れてしまい、クラスで孤立。同級生から相手にされなくなったレクトは、公園などで下級生の子に声をかけて遊ぶようになりました。
ある日、ソウのお母さんは「レクトくん、1年生の子を遅くまで連れ回しちゃったんだって」と、情報通のママ友に教えられ……。
クラスで孤立した少年。新たなトラブルを起こし…
「レクトが1年生を遅くまで連れ回した」というトラブルについて説明するママ友。
「1年生の子、キッズケータイを持っていたみたいなんだけど、たまたまバッテリーが切れていたみたいで、親は血相を変えて探してたよ」
「1年生だから時間がわからなくなっちゃったのかな?」という疑問に、「帰ろうとすると、レクトくんに帰っちゃダメって言われていたみたいよ」と、1年生の子の捜索を手伝ったというママ友が答えます。
「他にもゲーム機とかゲームカードとか、借りパクされた子もいるみたい」
「小さい子は上級生に文句言えないもんね」
情報通のママ友の話を聞きながら、ソウのお母さんは複雑な心境になっていました。
「ソウへの執着がなくなりつつあるから? 次のターゲットを探している?」
「ソウが終わっても、第2、第3の被害者が出てしまうのでは」と心配するソウのお母さん。「人を代えて、負の連鎖が続くだけなの?」と顔を曇らせるのでした。
上級生の言葉に従い、遅くまで出歩いてしまった1年生。ママ友が言うように、「上級生には逆らえない」ということもあるのかもしれません。
小学校に上がると、登下校などで、ひとりで外を歩くことが急に増える小学1年生。キッズケータイを持たせたり、「寄り道せず、遅くなる前に帰ってくるように」と言い聞かせたりしても、幼いうちは何かと心配ですよね。皆さんは、そんな時期の子どもを守るため、どのような対策をとりますか?