もし、Sさんの兄が自宅のすぐ前の靴屋でアルバイトをしていた理由が、ケイくんの様子を監視するためだったとしたら、恐怖でしかありません。ふくこさんは不安でいっぱいになります。
アルバイトの件を夫に伝えると、今から靴屋に行ってくると言い出して……!?
「安心しないほうがいいと思いますよ」
夫は靴屋の店長さんに話を聞くことができましが、Sさんの兄はすでにバイトを辞めていました。
店長さんいわく、「外で品出しばかりしていたのですが、安田さんの家を見ていたのかもしれません」とのこと。続けて、「警察に言ったほうがいい」と忠告してくれました。
一番大切なのは、子どもの安全。ふくこさんは、「このとき初めて、『警察』を意識しました」と振り返ります。Sさんの兄を直接知っている店長さんの証言や忠告によって、Sさんの兄がケイくんを監視していた可能性も、現実味を帯びてきました。
警察への連絡は勇気がいるものですが、時と場合によっては、大げさと思ったり、ちゅうちょしたりせずに動いたほうがいいのかもしれません。
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