夫は靴屋の店長さんに話を聞くことができましが、Sさんの兄はすでにバイトを辞めていることが判明。
「外で品出しばかりしていたのですが、安田さんの家を見ていたのかもしれません」と言う店長さん。また、「警察に言ったほうがいい」と忠告した上で、もしまたSさんの兄や母が店に訪れることがあれば、教えてくれるとのことでした。
一方ふくこさんは、ある場所に電話しようと考えていました……。
どうしていつも被害を受けた側だけが…
ふくこさんは、教育センターに電話相談することに。
これまでの事情を説明して、ケイくんに夜驚の症状があるということを伝えると、カウンセリングをすすめられました。
しかし、ふくこさんは、
「どうして被害を受けた側だけがカウンセリングをすすめられるのか」
「カウンセリングが本当に必要なのは、S家の人たちではないのか」
と心がざわついてしまうのでした。
SNSのコメント欄には、
「その通りだと思います。被害にあった側がカウンセリングを受ける流れに、私も違和感ありです!」
「被害側の心のケアはもちろん大切ですが、元を絶たないと、また別の人が被害に遭うかもしれないのに……」
「問題を抱えているのは加害者なのに、なぜ被害者だけがいろいろしなくちゃいけないのでしょうね」
など、ふくこさんの違和感に賛同する人の声が集まりました。
傷ついた被害者の心のケアはもちろん必要ですが、根本的な解決のためには、加害者側の心の闇に目を向けることが重要なのかもしれません。