しかしランチでは、そんな気持ちも吹き飛ぶ衝撃の告白が。
「義母に子どもを義実家の養子にしろと迫られてる。夫はモラハラで、自由に使えるお金がほとんどない」とさゆりさんは、涙ながらに話してくれたのです。
さゆりさんの切実な思いを受け、「私にできることはなんでも言って! 力になるから」とかなこさんが申し出ると、「ありがとう。じゃあさっそくだけど、ここのお会計……いいかな?」そう言ってカフェの伝票を差し出すさゆりさん。
思いもよらない言葉にかなこさんは戸惑いますが、了承し、「お金はいらないから、これからは家でランチしよう!」と大変な状況のさゆりさんを気遣いました。
その日の夜、「来週はごちそうを作ろう!」と張り切っていたかなこさん。さゆりさんに「大事な話をしてくれてありがとう」とメッセージを送ると、「ごはんめっちゃ楽しみ〜♡ かなちゃんちお酒ある? 飲みたーい♡」と返信があったのです……!
乳児がいても、飲酒してるママはたくさんいるし…
お酒が飲みたいというさゆりさんに、「昼から飲んで大丈夫? えなちゃんもいるし……」と問いかけると、「大丈夫」とのこと。
かなこさんはお酒を飲まないため、「私がわからないだけで、乳児がいても飲んでるママもたくさんいるもんなぁ。母乳じゃなければ問題ないし」と、自分を納得させるように考えを巡らせます。
「母親だからって昼からお酒を飲んじゃダメなんてことはないわけで……」
そんなことを考えていると、「もしかして、旦那さんとお姑さんに飲ませてもらえないのかな? それかお金がないから買えないのかも……」と、さゆりさんの家庭事情に思いが及ぶかなこさん。
「家でつらい思いしているんだもんね……。私のうちでくらい楽しく過ごしてほしい……」
さゆりさんを思い、「いろいろお酒買ってみよう。さゆりちゃん喜ぶといいな」と、かなこさんは意気込んで、来週のランチを心待ちにしているのでした。
「お昼からお酒が飲みたい」というさゆりさんに、少々驚いたかなこさんですが、「母親だからってお昼からお酒を飲んじゃダメなんてことはない」と自分を納得させました。かなこさんの言うように、母乳育児でなければ問題はないですよね。
母親にも息抜きは必要です。しかし、子どもと過ごす時間はお世話をしたり、あちこちと動き回る子どもに危険がないよう、気を配らなければなりません。
お酒を飲んでも、自身の許容範囲を超えない程度に無理なく楽しめるといいですね。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は、1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。一般的に女性は男性よりもアルコール分解速度が遅く、体重あたりの飲酒量が同じでも肝臓障害などの臓器障害を起こしやすいことから、半分程度の10gが目安となるそうなので注意しましょう。