ジェットコースターように浮き沈む生理前のメンタル
私は、生理前になるとメンタルがジェットコースターのように荒れまくります。
その兆候に気づいたのは大学生のころ。20歳のときに「いつも生理前に不調になるなぁ」と感じるようになり、これがPMS(月経前症候群)によるものかもしれないと思い始めたのは、社会人になってネットに載っていたPMSの情報を目にしたときからです。
ただ、大学生から社会人になったばかりのころは生理不順にもなっていたので、本当にメンタル不調の原因がPMSなのかはわからずでした。婦人科に行く勇気もなく「気持ちの問題かもしれない」と捉えていた部分もあったので、ただただしんどい思いを我慢し続けていました。
生理前になると感情のコントロールが効かなくなり、イラつきを身近な人にぶつけてしまうことも。最後にはいつも自己嫌悪に陥ってしまい、毎回、この世の終わりと感じるくらいメンタルがズタボロになります。乱れたホルモンバランスに私が振り回され、そんな私に周囲の人が振り回され……。パートナーも私に振り回される1人でした。
PMSのつらさを理解してもらえなくて…
もともと生理痛には理解があった彼。でも、PMSのことは理解しがたかったようです。
説明は丁寧にしました。生理前はホルモンバランスが崩れているから感情の浮き沈みが激しくなること、感情を人にぶつけて自己嫌悪になること、反省はしていること。「感情がコントロールできないから、急に態度が冷たくなることがあるけど、一時的なホルモンのせいだから」と、重ねて伝えていたのです。
それでも理解は得られませんでした。「このヒステリー女が!」「俺だってしんどい!」「感情をぶつけるな!」「思いあがるな!」といった反応で、「感情的になるのは申し訳ないけど、ホルモンのせいなの」と言っても、彼にとって感情はコントロールすべきもののようで、私の考えは理解してもらえません。結局また喧嘩になり、さらに落ち込むという負のループです。
ついには、私がつらいときに、追い打ちをかけるような暴言や暴力も出るようになってしまいました。「1番そばで支えてほしいときに支えてもらえなかった」と感じた私は別れを決意。別れ話をすると彼は私を無視し、話し合いすらできない状態に。しかし、暴力の件がチラついた私は、逃げるように彼と別れました。
今思えば、婦人科で一度は相談すべきだったのかもしれません。彼のことは振り回してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。私の場合は症状が当てはまることからPMSだと思っていますが、この先に機会があれば婦人科で症状を相談したいと考えています。ちなみに、現在は自分なりにメンタル対策をしていて、生理前はできるだけ他人との接触を控えるようにし、イライラしそうなときはハーブティーを飲みながら適度に集中できる作業をして、少しでも気分を紛らわせるようにしています。
この先も、妊娠や出産、閉経、更年期など、ホルモンバランスの変化はたくさんあると思います。そのたびメンタルに影響があると思うと少し不安ですが、必要に応じて専門家に頼ったり、有益な情報をネットなどで見つけたりなどして、できるだけ他人を困らせることなく自分自身も快適に過ごせるよう、対策していきたいです。
監修/助産師 松田玲子
文/神谷三夏さん
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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