さゆりさんの切実な思いを受け、かなこさんはさゆりさんを少しでも支えようと決心。夫がモラハラで自由に使えるお金が少ないというさゆりさんのため、お願いされたカフェの支払いを済ませ、次回からはお金がかからないよう、かなこさんの家でごはんを食べることに。
翌週、さゆりさんを家に招くため、準備万端でリトミックの日を迎えました。教室に入るとそこには、ブランドもののバッグを見せびらかしながら「姑にプレゼントしてもらったの♡ 会社を何個も経営していて、しょっちゅうプレゼントくれるんだよね〜」と自慢げに話す、さゆりさんの姿が……。
「えっ、大地主なんじゃないの? なんか……おかしくない?」先週、カフェで聞いた話とつじつまが合わず、不信感を抱いたかなこさんは……。
むやみに友だちを疑いたくない…でも…!!
レッスンが終わっても、さゆりさんに対するモヤモヤとした気持ちが収まらないかなこさん。
「いろいろな事情があってぼやかしただけで、別に嘘ってわけじゃないのかもしれないからな……」
「むやみに人を疑うのはよくないよね……。せっかく友だちになれたのに」
さゆりさんを大切にしたいという気持ちから、かなこさんはさまざまな思いが巡っていました。
そして、さゆりさんとともにかなこさん宅へ向かっている最中、「ひとりでモヤモヤしていないで、ちゃんと聞こう」と決意したかなこさん。
「あの、さゆちゃん。お義母さんと仲良くできてるの? さっき教室でさとこさんに義家族は会社経営してるって言ってたけど、こないだは大地主って言ってなかった?」
かなこさんは思い切って、疑問に思ったことをさとこさんに質問するのでした。
ママ友に対してモヤモヤと気になっていたことを、ストレートに聞いたかなこさん。家庭の事情ということもあり、踏み入りづらいことではありますが、「さゆりさんを疑いたくない」という気持ちがあったのかもしれません。
仲のいい友だちに対して心にわだかまりがあるというのは、つらい状況ですよね。これまでの説明からすると、今回もさゆりさんには複雑な事情があるように思いますが、ふたりの関係が良好に築かれることを願うばかりです。