今日は、上の子が生後10カ月のときに、私が第二子を妊娠したときの話をお伝えします。まだ授乳が必要な時期だったので断乳を考えることもなく母乳をあげていましたが、なにやら様子が変わっていったことを覚えています。
上の子が生後10カ月のときに妊娠判明
まだ上の子が生後10カ月のとき、第二子の妊娠がわかりました。そのときはわが子が増えることがとてもうれしくて、母乳の心配なんてしていませんでした。上の子もふだん通り離乳食を食べ、母乳を飲んで……という日々を過ごしていました。
そんなある日、上の子がいつもよりおっぱいをくわえている時間が短いことに気付いたのです。私は、以前聞いた、「妊娠すると母乳の味が変わる」という話を思い出し、上の子が母乳をほしがったら母乳をあげることにしました。
上の子が母乳よりもミルクをほしがる
上の子は完全母乳ではなく、ミルクをあげるときもあったのですが、第二子を妊娠してからミルクの飲みっぷりがよくなりました。一方、母乳はちょっと吸ってすぐに顔を背けるという状況でした。
妊娠によるホルモンの変化で、母乳の味が変わってしまったのか、分泌低下なのかはわかりません。上の子も、母乳を飲んでとくに泣いたり機嫌が悪くなったりすることはありませんでした。
「下の子のために母乳を残しておいてくれた」
母乳をあまりほしがらなくなった上の子は、そのまま卒乳しました。ちょうど1歳になったころにピタッと終わり、あんなに母乳をほしがっていたのに、おっぱいを見せてもまったく反応がなくなってしまいました。
第二子を妊娠しなければ……という上の子への罪悪感と、ママとしても少しさみしい気持ちになった私は、そのことを保健師さんに相談。保健師さんは「上の子は、下の子を受け入れてくれて、下の子のために母乳を残しておいてくれたんだよ」とはげましてくれました。おかげで心が軽くなったことを覚えています。
わが家の場合は、第二子妊娠をきっかけに、母乳の味、もしくは分泌低下という変化があったのではないかと思います。卒乳はさみしくもありましたが、それと同時に上の子の成長も感じられ、誇らしい気分にもなりましたよ。
著者:山野美由紀
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。