専業主婦を見下す義姉
忙しい毎日ですが、夫は可能な限り家事をし、義両親も協力的。特に義母は子育ての大変さを知っているからか、お惣菜を届けてくれたり、子どもたちの健診に同行してくれたり、本当に大助かりです。
しかし、義姉だけは、私が専業主婦であることを快く思っていない様子。「今の時代、女もバリバリに働かなきゃダメよ! 専業主婦なんて夫の寄生虫!」と言いたい放題です。
夫は「俺と妻は2人で話し合ってこの生活を選んでるんだよ!」、義母も「家庭にはそれぞれの事情ってものがあるのよ」と言ってくれるものの、義姉は納得いかない様子。夫と私は、義姉としばらく距離を置くことにしました。
義妹の仕事を勝手に決めてきたという義姉に反論
数カ月後、義姉が急に私たち家族の家に訪問してきました。そして、「私、あなたの仕事を見つけてきてあげたわ!」と勝手に仕事を決めてきたと言うではありませんか! 夫と私が驚く中、偶然おかずを持ってきてくれた義母が登場。
「あんた、私も専業主婦だって事を忘れたのかい? それとも、専業主婦だからって実の親まで見下してるのかい?」
と義母が義姉に説教!
そして私は「自分の身と時間を削って、無償で自分以外の家族の生活を支えているんです」と反論しました。
それでも義姉の考えは変わらないようで、この日以降私は義姉と会うことはありませんでした。
義姉が倒れて義実家で休養中
そして数年後、私の子どもたちはすっかり成長し、穏やかで幸せな日々を過ごしています。義姉は1年前に出産したとのこと。ただ、疎遠だったので出産祝いを送ったきりです。
そんなある日、義母から「義姉が仕事中に倒れて、義姉と子どもが実家にいる」という連絡を受けました。しかも、明日は義母が用事で不在なので、義姉の子どもの面倒を見てほしいとのこと。
義姉には極力会いたくない私でしたが、義母にはお世話になっているし、子どもには罪がありません。数年ぶりに義姉と対面すると……。
義姉からの涙の謝罪と和解
「ごめんなさい!」と泣きながら謝ってきたのです。久しぶりに会った義姉はすっかりやつれて、かなり体調が悪そうでした。どうやら、出産後何もかもが思い通りに進まず、子育ての大変さや責任を痛感したようです。
「子どもが一人でもこんなに大変なのに、双子を育てるあなたにひどいことを言ってしまって……」と反省している様子。
私は義姉のことを許し、先輩ママとしてこれから仲良くすることを約束。今では子どもたちと一緒に出かけるほどの仲になりました。
◇ ◇ ◇
専業主婦になるか、働きながら子育てをするか……家庭の事情は人それぞれ。価値観や家庭の状況によっても大きく異なるもの。正解はありません。自分の意見が正しいと思い込み相手に押し付けてしまうと、義姉のように相手だけでなく自分自身もつらくなってしまうかもしれませんね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。